丙號輸送部隊

概要

ビスマルク諸島方面に進出する陸軍第二十師団を釜山から、また陸軍第四十一師団を青島から輸送することを任務とした。輸送は巡洋艦と特設艦船が担った。丙一號輸送、丙三號輸送とも当初はパラオまでの輸送とされていたが、それぞれ出港後に揚陸地点がニューギニア島のウエワクに変更された。なお、丙一號輸送における愛國丸は第二〇九飛行場大隊及第十四野戦航空修理廠の釜山ラバウル間輸送、中止された丙二號輸送におけるC澄丸は飛行第二〇八戦隊の横須賀ラバウル方面間輸送であった。直接護衛は驅逐艦2隻のみと少なかったため、佐世保鎮守府部隊、鎮海警備府部隊が区間護衛に協力した他、丙一號輸送では外南洋部隊の駆逐艦春雨が、また、丙三號輸送では同部隊の駆逐艦8隻が第九戦隊指揮下に置かれた。輸送船団には被害なく無事輸送を完了した。

【経過】
 17.12.19:聯合艦隊電令作第422号:丙號輸送部隊を編成し主隊に編入
 18.01.01:丙一號輸送軍隊区分制定(丙號輸送部隊機密第011600番電)
 18.01.04:機密丙號輸送部隊命令作第1号:(丙一號輸送 釜山〜パラオ間)

 18.01.06:(愛國丸)釜山〜01.14ラバウル01.15〜01.24青島

 18.01.07:丙二號輸送中止(大海機密第071527番電)

 18.01.07:(丙一號輸送第三輸送隊)釜山〜01.15パラオ
 18.01.08:(丙一号輸送第二輸送隊)釜山〜01.15パラオ
 18.01.09:(丙一號輸送第一輸送隊)釜山〜01.14パラオ

 18.01.11:丙號輸送部隊(愛國丸、C澄丸、聖川丸、浮島丸欠)を一時南東方面部隊指揮官の指揮下に入る(
      聯合艦隊電令作第446号)
 18.01.12:外南洋部隊に編入(南東方面部隊電令作第13号)

 18.01.12:(護國丸)釜山〜01.17パラオ

 18.01.16:機密丙號輸送部隊命令作第2号:(揚陸地点ウエワク)
 18.01.16:春雨が第九戦隊指揮下に入る(01.14 外南洋部隊電令作第25号)

 18.01.16:(丙一號輸送第一輸送隊)パラオ〜01.19ウエワク01.20〜01.22パラオ
 18.01.18:(丙一号輸送第二輸送隊)パラオ〜01.21ウエワク01.22(21)〜パラオ、佐世保
 18.01.19:(丙一號輸送第三輸送隊)パラオ〜01.23ウエワク01.23〜01.27パラオ

 18.01.23:丙一號輸送終了(第九戦隊機密第24181009番電)       
 18.01.23:筥崎丸を丙號輸送部隊から除く、春雨の指揮を解く

 18.01.23:丙三號輸送軍隊区分制定(丙號輸送部隊電令作第9号)
 18.01.25:南東方面部隊の指揮を解く、初雪、敷波を丙號輸送部隊から除く(聯合艦隊電令作第461号)
 18.01.25:機密丙號輸送部隊命令作第3号:(丙三號輸送 青島〜パラオ間)

 18.01.28:(丙三號輸送第二輸送隊)青島〜セブ〜02.05パラオ
 18.01.29:(愛國丸)青島〜02.02セブ02.03〜02.07パラオ

 18.01.30:磯波、夕暮を丙號輸送部隊に編入(聯合艦隊電令作第469号)

 18.02.04:(丙三號輸送第一輸送隊)青島〜02.10パラオ
 18.02.07:(丙三號輸送第三輸送隊)青島〜02.14パラオ
 18.02.12:(丙三號輸送第四輸送隊)青島〜02.21パラオ

 18.02.13:丙號輸送部隊を南東方面部隊に編入(聯合艦隊電令作第483号)
 18.02.13:外南洋部隊に編入(南東方面部隊信電令作第2号)
 18.02.14:機密丙號輸送部隊命令作第4号:(揚陸地点ウエワク)
 18.02.14:夕雲、風雲、秋雲、朝雲、五月雨、皐月、文月、長月を一時第九戦隊司令官の指揮下に入る(
      外南洋部隊電令作第77号)
       
 18.02.17:(丙三號輸送第一輸送隊)パラオ〜02.20ウエワク02.21〜パラオ、横須賀
 18.02.19:(丙三號輸送第二輸送隊)パラオ〜02.22ウエワク02.23〜パラオ、スラバヤ
 18.02.21:(丙三號輸送第三輸送隊)パラオ〜02.24ウエワク02.25〜パラオ、トラック、呉
 18.02.22:(丙三號輸送第四輸送隊)パラオ〜02.26ウエワク02.26〜パラオ、トラック

 18.02.26:丙三號輸送終了(第九戦隊機密第270948番電)  
 18.02.27:丙號輸送部隊の編制を解く(聯合艦隊電令作第491号)

【兵力】
(丙一號輸送)
      (部隊名、兵力、指揮官の順)
 18.01.01:丙號輸送部隊機密第011600番電:
       第一輸送隊 第九戦隊(北上、大井)、相良丸讃岐丸     第九戦隊司令官
       第二輸送隊 國丸筥崎丸新玉丸、初雪          國丸艦長
       第三輸送隊 壽山丸新京丸、敷波              壽山丸砲艦長
       愛國丸護國丸                       単独

 18.01.14:編成替
       第一輸送隊 第九戦隊(北上、大井)、相良丸、讃岐丸     第九戦隊司令官
       第二輸送隊 國丸、筥崎丸、護國丸、初雪          國丸艦長
       第三輸送隊 壽山丸、新京丸、新玉丸、敷波          壽山丸砲艦長
       愛國丸                           単独

(丙三號輸送)
 18.01.23:丙號輸送部隊電令作第9号:
      (部隊名、兵力、指揮官の順)
       第一輸送隊 第九戦隊(北上、大井)、相良丸、讃岐丸、護國丸 第九戦隊司令官
       第二輸送隊 C澄丸浮島丸                 C澄丸艦長
       第三輸送隊 聖川丸、國丸、初雪              聖川丸特務艦長
       第四輸送隊 壽山丸、新京丸、新玉丸、敷波          壽山丸砲艦長
       愛國丸                           単独

 18.02.14:編成替
       第一輸送隊 第九戦隊(北上、大井)、相良丸、讃岐丸
             第十驅逐隊(夕雲、風雲)            第九戦隊司令官
       第二輸送隊 C澄丸、愛國丸、護國丸             
             第九驅逐隊(朝雲)、五月雨           C澄丸艦長
       第三輸送隊 聖川丸、國丸、浮島丸、磯波、秋雲、長月    聖川丸特務艦長
       第四輸送隊 壽山丸、新京丸、新玉丸、夕暮、皐月、文月    壽山丸砲艦長

丙號輸送部隊電令作

 18.01.14:丙號輸送部隊電令作第3号:
      1.三號輸送(第四十一師団青島、ラバウル間)に関し左の通予定す
       (イ)軍隊区分(指揮官)
          第一輸送隊 第九戦隊、相良丸、讃岐丸、護國丸(第九戦隊司令官)
          第二輸送隊 C澄丸、愛國丸         (C澄丸艦長)
          第三輸送隊 聖川丸、國丸、浮島丸、初雪  (聖川丸艦長)
          第四輸送隊 壽山丸、新京丸、新玉丸、敷波  (壽山丸艦長)
       (ロ)青島集合(搭載)(出発)(所定日数)予定
          第一輸送部隊 1月30日(2月1日、2日)(2月3日)(約9日)
          第二輸送部隊 1月25日(1月27日、28日)(1月29日)(約9日)
          第三輸送部隊 2月4日(2月5日、6日)(2月7日)(約13日)
          第四輸送部隊 2月10日(2月11日、12日)(2月13日)(約18日) 
      2.各隊(艦)は左に依り予定期日迄に青島に集合すべし
        行動を予定し報告すべし
        C澄丸、愛國丸、聖川丸、浮島丸、護國丸は各艦長所定
       (愛國丸、護國丸は要すれば佐世保に於て補給)
        右の外丙號輸送部隊電令作第2号に依る各指揮官所定

 18.01.23:丙號輸送部隊電令作第9号:
      1.丙三號輸送に関し左の通定む
       (イ)出港地 青島 到着地 パラオ
       (ロ)軍隊区分(指揮官)
          左の外丙號輸送部隊電令作第3号既定の通
          愛國丸を第二輸送隊より除き単艦とし、浮島丸を第三輸送隊より除き第二輸送隊に編入す
       (ハ)青島集合  (搭載)(出発)(所要日数)(予定)
          第一輸送隊 1月31日(2月3日)(4日)(約6日)
          第二輸送隊 1月26日(27日)  (28日)(約7日)
          第三輸送隊 2月5日(6日)  (7日)(約7日)
          第四輸送隊 2月10日(11日)  (12日)(約9日)
          愛國丸   1月25日(27日)  (28日)(約6次)
         (搭載作業の状況に依り各隊(艦)指揮官は出発期日を変更することを得
      2.愛國丸及第二輸送隊は青島に先行陸軍及青根と協議し丙三號輸送の一部を実施すべし

 18.02.16:丙號輸送部隊電令作第13号:丙號輸送部隊機密第161920番電:
       聯合艦隊電令作第484号第1項所定の艦船を丙號輸送部隊より除く時機を左の通定む
      1.C澄丸、愛國丸 特令なければ丙號輸送全部完了の時機(27日の見込)
      2.右以外の艦船  当該輸送隊揚陸完了の時機

丙號輸送部隊機密電

 18.01.01:丙號輸送部隊機密第011600番電:
      1.丙一號輸送に関し左の通定む
       (イ)軍隊区分(部隊名、兵力、指揮官の順)
          第一輸送隊 第九戦隊、相良丸、讃岐丸   第九戦隊司令官
          第二輸送隊 國丸、筥崎丸、新玉丸、初雪 國丸艦長
          第三輸送隊 壽山丸、新京丸、敷波     壽山丸艦長
          愛國丸、護國丸 単独
       (ロ)搭載区分(人員、自動車数、其の他略)搭載期日
          北上(309)、大井(334)、相良丸(1073、10)以上3隻、8日
          讃岐丸(師団司令部を含む1039、15)       7日及8日
          護國丸(1613)                    12日
          國丸(1448、11)                  7日
          筥崎丸(旅団司令部を含む1267、8)、
          新玉丸(399)、新京丸(399)、壽山丸(462) 以上4隻、6日
       (ハ)釜山出港(パラオ入港)予定
          第一輸送隊 1月9日午前(1月14日)
          第二輸送隊 1月8日午前(1月15日)
          第三輸送隊 1月7日午前(1月16日)
          愛國丸   1月6日午前艦長所定(1月13日ラバウル)
       (ニ)各艦は搭載日の前日1000釜山に於て搭載実施に関し陸軍側(碇泊場司令部員及乗艦各部隊代表者)
          と打合せを行うものとす
         (各艦は別途搭載区分に基き予め艦内に於ける搭載計画を定め置くを要す)
      2.丙號輸送部隊機密第251740番電中集合地及同期日に関し左の通改む
       (イ)第一輸送隊(護國丸欠)、國丸、初雪及敷波 1月5日中に鎮海集合
          但し修理等の為間に合はざるものは第1項(ニ)号に応ずる如く行動することを得
          此の場合速に報告すべし
       (ロ)筥崎丸、新玉丸、新京丸、壽山丸       1月5日1000迄釜山に集合
       (ハ)護國丸                   1月11日釜山集合

 18.02.04:機密第041015番電:丙號輸送部隊指揮官
       丙三號輸送、第一、第三、第四輸送隊遂次青島発パラオに向う、警戒に関し然るべく御配慮を得度
       第一輸送隊行動予定左の通
       4日1600青島発、6日1630久米島頂の250度20浬、10日0600北緯8度0分東経134度25分、0900パラオ着

 18.02.17:機密第041015番電:丙號輸送部隊指揮官
       新京丸、浮島丸は搭載陸軍のウエワク揚陸完了せば大海機密第161717番電に応ずる如く行動すべし

(附録)
 17.12.10:聯合艦隊電令作第413号:聯合艦隊機密第131520番電:
       第二航空戦隊(飛鷹欠)、第十戦隊(驅逐隊欠)、前進部隊、驅逐艦三隻、愛國丸、護國丸
       及びC澄丸を一時南東方面部隊に編入す

 17.12.18:大海指第178号:機密第181934番電:
      1.聯合艦隊司令長官は麾下所要の艦船を以て1月上旬釜山発予定の第二十師団及1月下旬乃至2月上旬
        青島発予定の第四十一師団のビスマルク群島方面輸送に協力すべし
      2.佐世保鎮守府司令長官及鎮海警備府司令長官は夫々新京丸及壽山丸をして右輸送に関し聯合艦隊司令
        長官の指揮を承けしむべし
      3.相良丸、讃岐丸、聖川丸、筥崎丸を右輸送期間聯合艦隊司令長官の指揮下に入る

 17.12.19:聯合艦隊電令作第422号:
      1.左に依り丙號輸送部隊を編成し主隊に編入す
       (イ)指揮官 第九戦隊司令官
       (ロ)兵力  
          第九戦隊、愛國丸、C澄丸、相良丸、讃岐丸、聖川丸、浮島丸(以上四隻現輸送任務終了後)
          國丸、新玉丸(大海機密第181858番電に依る任務終了後)
          筥崎丸(第二十師団輸送迄)
          新京丸、壽山丸、初雪、敷波(以上二隻12月30日以後)
      2.丙號輸送部隊指揮官は左の輸送に任ぜよ
       (イ)大海指第178号に依る陸軍部隊
       (ロ)第二〇九飛行場大隊、第十四野戦航空修理廠(1月上旬釜山発ラバウル方面行愛國丸充当)
       (ハ)飛行第二〇八戦隊(1月上旬横須賀発ラバウル方面行C澄丸充当)
      3.基地航空部隊、内南洋部隊、外南洋部隊各指揮官は護衛に関し丙號輸送部隊指揮官に協力すべし
      4.本輸送を左の通特称す
       (イ)丙號輸送  全般
       (ロ)丙一號輸送 第二号(イ)項中第二十師団輸送及第二号(ロ)項の輸送
       (ハ)丙二號輸送 第二号(ハ)項の輸送
       (ニ)丙三號輸送 第二号(イ)項中第四十一師団輸送

 17.12.21:第九戦隊機密第210937番電:
      1.聯合艦隊電令作第422号に依る丙號輸送に関し左の通定む
       (イ)丙一號輸送
         (1)輸送部隊の集合及出発、補給並に諸準備を整え1月5日迄に釜山(状況に依り鎮海)に
            集合陸軍を収容し1月6日ラバウル方面に向け釜山発
         (2)陸軍搭載区分(数字は各艦艇人員)
            愛國丸(第二〇九飛行場大隊及び第十四野戦航空修理廠)、護國丸(1600)、相良丸(800)、
            讃岐丸(800)、聖川丸(800)、浮島丸(600)、國丸(1200)、新玉丸(800)、
            筥崎丸(1800)、新京丸(350)、壽山丸(450)、北上(300)、大井(300)
            外兵器、弾薬、糧秣及自動車等若干
            初雪、敷波は護衛任務
       (ロ)丙二號輸送
          準備出来次第横須賀発としC澄丸艦長所定
       (ハ)丙三號輸送
          追て定む
      2.各艦、驅逐艦は右に応ずる如く準備並に行動すると共に速に左を報告すべし
       (イ)集合時の行動予定
       (ロ)速力並に航続力(最大、通常航行速力に付)
       (ハ)デリツク力量及トラツク搭載可能数
       (ニ)其の他(収容能力、準備等に関する所見等)

 18.01.04:大海機密第041651番電:(佐世保鎮守府、鎮海警備府各参謀長宛)
       丙號輸送の護衛は聯合艦隊にて手配中なるも十分なる兵力を集中し難き状況なるを以て関係各部に於て
       は極力之に協力する様配慮あり度

 18.01.06:信電令作第1号:佐防戦機密第061700番電:
       佐鎮信電令作第1号に依る丙一號輸送部隊の護衛要領左の通定む
      1.艦艇
       (イ)護衛区分
          第一輸送部隊 平島第三十八號驅潜艇
          第二輸送部隊 第一號掃海艇第四號掃海艇
          第三輸送部隊 第五號掃海艇第三號掃海艇
       (ロ)会合点
          第一輸送部隊 9日1800白瀬附近
          第二輸送部隊 9日0600男島附近
          第三輸送部隊 7日1800古志伎島燈台北方附近
       (ハ)会合点より北緯24度線附近迄直接護衛とす
       (ニ)峯風、冨津丸第二日正丸は7日以降富江に待機すべし
       (ホ)鷹島は沖永良部島、与論島附近、海威は男女群島附近を護衛部隊通過期間中哨戒、
          護衛部隊の間接護衛に任ずべし
      2.飛行機
        大島防備隊司令、佐世保海軍航空隊司令は飛行機の全力を以て護衛部隊航路上の哨戒に任ずべし
        哨戒区分左の通
        佐世保海軍航空隊 五島列島西方より北緯29度40分
        沖縄派遣隊    北緯29度40分より北緯24度
      3.佐世保防備戦隊艦艇船団護衛協力中護衛に関し当該護衛指揮官の区処を受けしむ
      4.艦艇飛行機共に基地発出より帰着迄電波警戒管制とす

 18.01.14:外南洋部隊電令作第25号:外南洋部隊機密第141558番電:
       春雨は16日ウエワク揚陸終了せばパラオに回航(行動中に余裕あらばラバウルにて熊野又は
       鳥海にて補給の上)第九戦隊司令官の指揮を受け丙號輸送の護衛に任ずべし

 18.01.24:第九戦隊機密第24203969番電:
       丙號輸送部隊遂次パラオ発青島に回航す航路附近警戒に関し然るべく取計はれ度
       行動予定は各隊指揮官より通報す
       第九戦隊、讃岐丸、相良丸の行動予定左の通
       25日0800パラオ発速力15節
       29日0200鳥島の180度23浬(与論島の東を通過)
       30日0830小黒山島灯台の225度20浬
       31日0630朝連島の180度4浬
       31日0800青島着

 18.01.25:鎭海警備府電令作第2号:鎭警機密第25113532番電:
       第九戦隊、讃岐丸、相良丸左に依り行動す
       現配備の儘対潜警戒を厳にせよ
       29日0200鳥島の180度23浬(与論島の東通過)30日0830小黒山島の225度24浬31日0800青島着

 18.01.28:電令作第9号:佐海防機密第281705番電:
       丙三號第二輸送隊機密第271425番電に依るC澄丸、浮島丸の護衛に関し左の通定む
      1.鷹島は30日1200より31日1200迄久米島西方航路上の哨戒を行い之が間接護衛に任ずべし
      2.沖縄派遣隊指揮官は適宜艦攻を以て30日31日航路上の警戒に任ずべし

 18.01.30:聯合艦隊電令作第469号:聯合艦隊機密第300935番電:
      1.聯合艦隊電令作第464号第二項中雲鷹艦長を大鷹艦長に大鷹艦長を雲鷹艦長に改め
        (以下不明)
      2.第六驅逐隊(響欠)、摩耶(2月中旬修理完成)を北方部隊に編入す
      3.磯波、夕暮を丙號輸送部隊に編入す

 18.02.01:信電令作第2号:佐海防機密第011030番電:
      1.丙號輸送部隊左の予定に依り青島発パラオに向う
       (イ)丙三號輸送(第四十一師団)
       (ロ)第一輸送隊(第九戦隊、相良丸、讃岐丸、護國丸) 指揮官:第九戦隊司令官 2月4日青島発
          第三輸送隊(聖川丸、靖國丸、初雪、磯波)    指揮官:聖川丸砲艦長  2月7日青島発
          第四輸送隊(壽山丸、新京丸、新玉丸、敷波、夕暮)指揮官:壽山丸砲艦長  2月12日青島発
      2.掃蕩部隊は左に依り護衛を実施すべし
       (イ)護衛区分
          第一輸送隊 第五號掃海艇、第一號掃海艇、鷹島
          第三輸送隊 第三十八號驅潜艇、鷹島
          第四輸送隊 第三號掃海艇、第四號掃海艇、平島
       (ロ)護衛要領
          各護衛艦艇は護衛隊佐鎮担任海面通航期間中那覇を基地とし航路上の間接護衛に任ずべし
          実施の細項に関しては其のつ都度後令す
      3.大島防備隊司令は沖縄派遣隊をして右に協力せしむべし

 18.02.05:電令作第10号:佐海防機密第050915番電:
      1.丙號輸送部隊第一輸送隊4日1600青島発6日1630久米島頂の250度20浬を経てパラオに向う
      2.第五號掃海艇、鷹島(第一號掃海艇を除く)は左に依り護衛を実施すべし
       (イ)6日1300那覇灯台の240度58浬の地点より概ね330度方向に掃航1600反転(第一護衛隊と会合し
          たる場合は直に続行)概ね24度線迄間接護衛す
       (ロ)速力10節(反転続行の場合14節)
       (ハ)鷹島艇長は護衛に関し第五號掃海艇艇長の指揮を受くべし

 18.02.08:電令作第11号:佐海防機密第080805番電:
      1.丙號輸送部隊第三輸送隊7日1600青島発8日0730北緯34度11分東経123度07分10日久米島の152度20浬
        を経てパラオに向う
      2.鷹島、第三十八號驅潜艇は左に依り航路上の警戒に任ずべし
       (イ)分担区域 久米島の205度26浬を基点とし160度線上北緯24度線附近迄 鷹島
                         基点より340度線上北緯28度線附近迄 第三十八號驅潜艇
       (ロ)期間 9日正午より10日正午迄
       (ハ)第三十八號驅潜艇長は護衛に関し鷹島艇長の指揮を受くべし

 18.02.13:聯合艦隊電令作第483号:聯合艦隊機密第130920番電:
      1.丙號輸送部隊を南東方面部隊に編入す
      2.機動部隊指揮官は瑞鳳飛行機隊(艦戦全力、艦攻適宜、所要基地員)を2月19日迄に
        ウエワクに派遣し爾後基地航空部隊指揮官の指揮を承けしむべし
      3.機動部隊指揮官は前号基地員派遣驅逐艦をして春雨をウエワクよりトラック迄曳航(
        雄島同行)せしむべし

 18.02.13:聯合艦隊電令作第484号:聯合艦隊機密第131155番電:
      1.丙號輸送部隊中、相良丸、讃岐丸、聖川丸、新京丸、壽山丸、浮島丸、國丸、新玉丸、愛國丸、
        C澄丸は夫々現輸送中の陸軍部隊揚陸後、丙號輸送部隊指揮官所定の時機を以て遂次輸送部隊より
        除き同時機を以て
       (イ)相良丸、讃岐丸、聖川丸、新京丸、壽山丸に対する本職の指揮を解く
       (ロ)浮島丸、國丸、新玉丸を原隊に復帰す
       (ハ)愛國丸、C澄丸は附属部隊に編入し海軍省輸送に協力、第九、第十、第十一、第十二特設回航班
          を機動隊に編入す
       (ニ)護國丸及第十五、第十六特設回航班を南西部隊に編入す
      2.南東方面部隊指揮官は前項各艦船のウエワク、パラオ又はトラック間護衛に任ずべし

 18.02.13:信電令作第6号:佐海防機密第130725番電:
      1.丙三號第四輸送隊12日1200青島発15日1100久米島頂の242度20浬を経てパラオに向う
      2.第四號掃海艇、第三號掃海艇は左に依り護衛を実施すべし
       (イ)15日1200那覇灯台の240度58浬の地点より概ね150度方向に掃航北緯23度附近迄間接護衛
       (ロ)速力10節

 18.02.14:外南洋部隊電令作第77号:第八艦隊機密第140933番電:
      1.第十驅逐隊(巻雲欠)、第九驅逐隊(朝雲)、五月雨、皐月、文月、長月を一時
        第九戦隊司令官の指揮下に入る

 18.02.27:聯合艦隊電令作第491号:聯合艦隊機密第270700番電:
      1.丙號輸送部隊の編制を解く、第九戦隊を主隊、磯波を南西部隊に編入す、夕暮は原隊に復帰す
        第九戦隊はトラックに回航すべし
      2.前進部隊指揮官は夕暮をしてウエワク派遣瑞鳳基地員並に物件を収容の上トラックに
        回航せしむべし
      3.聯合艦隊電令作第483号第二項に依る南東方面部隊指揮官の指揮を解く
        機動部隊指揮官はウエワク基地を撤収し瑞鳳派遣戦闘機隊を特令する迄カビエンに
        待機せしむべし
      4.基地航空部隊指揮官陸攻三機をウエワクに派遣しカビエン迄瑞鳳飛行機隊の誘導並に
        整備員(戦闘機整備員成るべく多数、艦攻整備員三名)の輸送に任ぜしむべし

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