新玉丸の船歴

 年 月 日:船歴

12.10.18:起工 13.07.23:進水、命名:新玉丸 13.11.04:竣工
16.08.26:徴傭 16.09.04:株式會社川崎造船所にて艤装工事開始 16.09.05:入籍:内令第1025号:特設運送船(給兵船)、呉鎮守府所管
16.09.05:戦時編制:聯合艦隊第六艦隊所属、特設運送船(甲) 16.09.05:監督官:海軍大佐 今泉 周逸 16.10.16:艤装工事完了 16.11.20:監督官:海軍中佐 山本 友一 16.12.05:呉〜12.06横須賀12.06〜12.16クエゼリン〜12.30横須賀 17.01.--:軍隊区分:先遣部隊補給部隊 17.01.--:糧食油類爆弾搭載 17.01.05:横須賀〜01.12クエゼリン 17.02.01:機銃装備なし、八糎水平砲と小銃で対空戦闘  17.02.06:クエゼリン〜02.17呉 17.03.--:呉 17.04.--:呉 17.05.--:呉 17.06.06:呉〜06.18クエゼリン 17.07.--:クエゼリン 17.07.30:六通機密第29番電:作業終了せば監督官所定によりQP発呉に帰投すべし 17.08.08:クエゼリン〜08.19呉 17.08.20:監督官:海軍中佐 土井 卓三 17.09.--:呉 17.10.--:呉 17.11.--:呉
17.12.18:大海指第178号:      1.聯合艦隊司令長官は麾下所要の艦船を以て1月上旬釜山発予定の第二十師団及1月下旬乃至2月上旬        青島発予定の第四十一師団のビスマルク群島方面輸送に協力すべし      2.佐世保鎮守府司令長官及鎮海警備府司令長官は夫々新京丸及壽山丸をして右輸送に関し聯合艦隊司令        長官の指揮を承けしむべし      3.相良丸、讃岐丸、聖川丸、筥崎丸を右輸送期間聯合艦隊司令長官の指揮下に入る 17.12.19:聯合艦隊電令作第422号:      1.左に依り丙號輸送部隊を編成し主隊に編入す       (イ)指揮官 第九戦隊司令官       (ロ)兵力            第九戦隊、愛國丸、C澄丸、相良丸、讃岐丸、聖川丸、浮島丸(以上四隻現輸送任務終了後)          國丸、新玉丸(大海機密第181858番電に依る任務終了後)          筥崎丸(第二十師団輸送迄)          新京丸、壽山丸、初雪、敷波(以上二隻12月30日以後)      2.丙號輸送部隊指揮官は左の輸送に任ぜよ       (イ)大海指第178号に依る陸軍部隊       (ロ)第二〇九飛行場大隊、第十四野戦航空修理廠(1月上旬釜山発ラバウル方面行愛國丸充当)       (ハ)飛行第二〇八戦隊(1月上旬横須賀発ラバウル方面行C澄丸充当)      3.基地航空部隊、内南洋部隊、外南洋部隊各指揮官は護衛に関し丙號輸送部隊指揮官に協力すべし      4.本輸送を左の通特称す       (イ)丙號輸送  全般       (ロ)丙一號輸送 第二号(イ)項中第二十師団輸送及第二号(ロ)項の輸送       (ハ)丙二號輸送 第二号(ハ)項の輸送       (ニ)丙三號輸送 第二号(イ)項中第四十一師団輸送 17.12.21:第九戦隊機密第210937番電:      1.聯合艦隊電令作第422号に依る丙號輸送に関し左の通定む       (イ)丙一號輸送         (1)輸送部隊の集合及出発、補給並に諸準備を整え1月5日迄に釜山(状況に依り鎮海)に            集合陸軍を収容し1月6日ラバウル方面に向け釜山発         (2)陸軍搭載区分(数字は各艦艇人員)            愛國丸(第二〇九飛行場大隊及び第十四野戦航空修理廠)、護國丸(1600)、相良丸(800)            讃岐丸(800)、聖川丸(800)、浮島丸(600)、國丸(1200)、新玉丸(800)、            筥崎丸(1800)、新京丸(350)、壽山丸(450)、北上(300)、大井(300)            外兵器、弾薬、糧秣及自動車等若干            初雪、敷波は護衛任務       (ロ)丙二號輸送          準備出来次第横須賀発としC澄丸艦長所定       (ハ)丙三號輸送          追て定む      2.各艦、驅逐艦は右に応ずる如く準備並に行動すると共に速に左を報告すべし       (イ)集合時の行動予定       (ロ)速力並に航続力(最大、通常航行速力に付)       (ハ)デリツク力量及トラツク搭載可能数       (ニ)其の他(収容能力、準備等に関する所見等) 17.12.23:呉〜12.25佐世保
18.01.01:丙號輸送部隊機密第011600番電:      1.丙一號輸送に関し左の通定む       (イ)軍隊区分(部隊名、兵力、指揮官の順)          第一輸送隊 第九戦隊、相良丸讃岐丸   第九戦隊司令官          第二輸送隊 國丸筥崎丸、新玉丸、初雪 國丸艦長          第三輸送隊 壽山丸新京丸、敷波     壽山丸艦長          愛國丸護國丸 単独       (ロ)搭載区分(人員、自動車数、其の他略)搭載期日          北上(309)、大井(334)、相良丸(1073、10)以上3隻、8日          讃岐丸(師団司令部を含む1039、15)       7日及8日          護國丸(1613)                    12日          國丸(1448、11)                  7日          筥崎丸(旅団司令部を含む1267、8)、          新玉丸(399)、新京丸(399)、壽山丸(462) 以上4隻、6日       (ハ)釜山出港(パラオ入港)予定          第一輸送隊 1月9日午前(1月14日)          第二輸送隊 1月8日午前(1月15日)          第三輸送隊 1月7日午前(1月16日)          愛國丸   1月6日午前艦長所定(1月13日ラバウル)       (ニ)各艦は搭載日の前日1000釜山に於て搭載実施に関し陸軍側(碇泊場司令部員及乗艦各部隊代表者)          と打合せを行うものとす         (各艦は別途搭載区分に基き予め艦内に於ける搭載計画を定め置くを要す)      2.丙號輸送部隊機密第251740番電中集合地及同期日に関し左の通改む       (イ)第一輸送隊(護國丸欠)、國丸、初雪及敷波 1月5日中に鎮海集合          但し修理等の為間に合はざるものは第1項(ニ)号に応ずる如く行動することを得          此の場合速に報告すべし       (ロ)筥崎丸、新玉丸、新京丸、壽山丸       1月5日1000迄釜山に集合       (ハ)護國丸                   1月11日釜山集合 18.01.03:佐世保〜01.04釜山 18.01.04:機密丙號輸送部隊命令作第1号: 18.01.--:第二十師団人員897名、車輛6輛、物件1,200個搭載 18.01.08:(丙一號輸送第二輸送隊)釜山〜01.15パラオ 18.01.11:軍隊区分:聯合艦隊電令作第446号:一時南東方面部隊指揮官の指揮下に入る 18.01.12:軍隊区分:南東方面部隊信電令作第13号:外南洋部隊指揮下 18.01.14:軍隊区分:第三輸送隊に編入 18.01.14:丙號輸送部隊電令作第3号:      1.三號輸送(第四十一師団青島、ラバウル間)に関し左の通予定す       (イ)軍隊区分(指揮官)          第一輸送隊 第九戦隊、相良丸、讃岐丸、護國丸(第九戦隊司令官)          第二輸送隊 C澄丸、愛國丸         (C澄丸艦長)          第三輸送隊 聖川丸、國丸、浮島丸、初雪  (聖川丸艦長)          第四輸送隊 壽山丸、新京丸、新玉丸、敷波  (壽山丸艦長)       (ロ)青島集合(搭載)(出発)(所定日数)予定          第一輸送部隊 1月30日(2月1日、2日)(2月3日)(約9日)          第二輸送部隊 1月25日(1月27日、28日)(1月29日)(約9日)          第三輸送部隊 2月4日(2月5日、6日)(2月7日)(約13日)          第四輸送部隊 2月10日(2月11日、12日)(2月13日)(約18日)       2.各隊(艦)は左に依り予定期日迄に青島に集合すべし        行動を予定し報告すべし        C澄丸、愛國丸、聖川丸、浮島丸、護國丸は各艦長所定        (愛國丸、護國丸は要すれば佐世保に於て補給)        右の外丙號輸送部隊電令作第2号に依る各指揮官所定 18.01.16:機密丙號輸送部隊命令作第2号: 18.01.19:(丙一號輸送第三輸送隊)パラオ〜      〜01.20 1430(N03.44-E137.41)敵潜水艦の雷撃を受けるが被害なし〜      〜01.23ウエワク 18.01.23:第二十師団人員897名、車輛6輛、物件1,200個揚陸 18.01.23:丙號輸送部隊電令作第9号:      1.丙三號輸送に関し左の通定む       (イ)出港地 青島 到着地 パラオ       (ロ)軍隊区分(指揮官)          左の外丙號輸送部隊電令作第3号既定の通          愛國丸を第二輸送隊より除き単艦とし、浮島丸を第三輸送隊より除き第二輸送隊に編入す       (ハ)青島集合  (搭載)(出発)(所要日数)予定          第一輸送隊 1月31日(2月3日)(4日)(約6日)          第二輸送隊 1月26日(27日)  (28日)(約7日)          第三輸送隊 2月5日(6日)  (7日)(約7日)          第四輸送隊 2月10日(11日)  (12日)(約9日)          愛國丸   1月25日(27日)  (28日)(約6次)         (搭載作業の状況に依り各隊(艦)指揮官は出発期日を変更することを得      2.愛國丸及第二輸送隊は青島に先行陸軍及青根と協議し丙三號輸送の一部を実施すべし 18.01.23:(丙一號輸送第三輸送隊)ウエワク〜01.27パラオ 18.01.25:軍隊区分:聯合艦隊電令作第461号:南東方面部隊の指揮を解く 18.01.25:機密丙號輸送部隊命令作第3号: 18.01.25:監督官:海軍中佐 川合 信 18.02.05:パラオ〜      〜02.05 0722 驅逐艦「夕暮」が護衛に就く〜      〜02.09青島 18.02.--:第四十一師団人員979名、車輛5輛搭載 18.02.12:(丙三號輸送第四輸送隊)青島〜      〜02.20 1057 パラオの北215浬にて敵潜水艦発見、砲撃〜      〜02.21パラオ 18.02.13:軍隊区分:聯合艦隊電令作第483号:丙號輸送部隊を南東方面部隊に編入す 18.02.13:軍隊区分:南東方面部隊信電令作第2号:外南洋部隊指揮下 18.02.13:聯合艦隊電令作第484号:      1.丙號輸送部隊中、相良丸、讃岐丸、聖川丸、新京丸、壽山丸、浮島丸、國丸、新玉丸、愛國丸、        C澄丸は夫々現輸送中の陸軍部隊揚陸後、丙號輸送部隊指揮官所定の時機を以て遂次輸送部隊より        除き同時機を以て       (イ)相良丸、讃岐丸、聖川丸、新京丸、壽山丸に対する本職の指揮を解く       (ロ)浮島丸、國丸、新玉丸を原隊に復帰す       (ハ)愛國丸、C澄丸は附属部隊に編入し海軍省輸送に協力、第九、第十、第十一、第十二特設回航班          を機動隊に編入す       (ニ)護國丸及第十五、第十六特設回航班を南西部隊に編入す      2.南東方面部隊指揮官は前項各艦船のウエワク、パラオ又はトラック間護衛に任ずべし 18.02.14:機密丙號輸送部隊命令作第4号: 18.02.16:丙號輸送部隊電令作第13号:       聯合艦隊電令作第484号第1項所定の艦船を丙號輸送部隊より除く時機を左の通定む      1.C澄丸、愛國丸 特令なければ丙號輸送全部完了の時機(27日の見込)      2.右以外の艦船  当該輸送隊揚陸完了の時機 18.02.--:第四十一師団人員185名、車輛6輛、物件128個搭載 18.02.22:(丙三號輸送第四輸送隊)パラオ〜02.26ウエワク 18.02.26:第四十一師団人員1,164名、車輛11輛、物件128個揚陸 18.02.26:(丙三號輸送第四輸送隊)ウエワク〜トラック 18.02.27:軍隊区分:聯合艦隊電令作第491号:丙號輸送部隊の編制を解く
18.03.--:トラック〜03.21呉 18.03.30:呉〜04.01佐世保 18.04.03:佐世保〜04.13呉 18.04.25:宇品〜04.26佐伯      (8号演習輸送) 18.04.28:(K428船団)佐伯〜05.06パラオ      (第四次ウエワク輸送−第四十一師団輸送) 18.05.08:パラオ〜05.13ウエワク(揚陸)05.13〜05.17パラオ〜06.01呉 18.05.25:指揮官:海軍中佐 川合 信 18.06.02:地方徴傭船「彌生丸」から糧食補給 18.06.12:呉〜06.14横須賀 18.06.23:(第3623船団)横須賀〜      〜驅逐艦「有明」が護衛を開始〜      〜07.02トラック 18.07.--:トラック〜07.16横須賀 18.07.23:横浜〜07.28六連07.30〜08.04高雄 18.08.07:高雄〜カラン水道〜      〜08.27 「第二十一號驅潜艇」が護衛を開始〜      〜08.28彼南 18.--.--:彼南〜09.23西貢10.05〜
18.11.25:戦時編制:聯合艦隊所属、特設運送船(甲) 18.12.13:(第2515船団)パラオ〜      〜12.13 1000 「第二號哨戒艇」が船団と合同〜      〜12.14 1615 「第二十六號驅潜特務艇」「第二十七號驅潜特務艇」が解列〜      〜12.17 1700 「第六號驅潜艇」が合同〜      〜12.17 2400(N03.15-E119.32)タラカン行、特設運送船富士山丸」、第三小倉丸」、             海軍配當船白馬山丸」、松祐丸」、護衛艦「第六號驅潜艇」が分離〜      〜12.19 0930 「第二號哨戒艇」が護衛を止め先航〜      〜12.19バリクパパン 19.01.--:〜01.15バリックパパン 19.02.19:1600 運送艦佐多」を曳航開始〜      〜02.19 2314 驅逐艦「濱波」が敵潜発見、脅威投射〜      〜02.20パラオ      (第七派遣隊南洋第五支隊輸送) 19.03.29:パラオ〜04.05サイパン 19.04.08:サイパン〜 19.04.08:メレヨン向け航行中被雷、船体漂流、グアム島太郎湾外に漂着座礁
19.04.08:座礁 19.12.10:除籍:内令第1348号 19.12.10:解傭
喪失場所:N13.16-E145.11 グアム島南端アガ岬当方47km付近 喪失原因:米潜水艦Seahorse(SS-304)の雷撃

同型船

 山霜丸

兵装

 八糎砲1門、小銃。

写真資料

 雑誌「海運」日本海運集会所出版部 昭和13年11月号
 雑誌「海と空」臨時増刊「日本船舶画報2600年版」S15.04 海と空社(P.38)
 雑誌「船の科学」船舶技術協会 1985年6月号「日本商船隊の懐古 No.71」山田早苗
「船舶史稿」船舶部会「横浜」第二十一巻(P.104)

備考

米軍識別資料ONI 208-J, ONI 208-J (Revised)で本船とされている写真はいずれも「山霜丸」です。


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