第十二京丸の船歴

 年 月 日:船歴

15.05.17:起工 15.08.03:進水、命名:第十二京丸 15.09.28:竣工
15.09.--:新規登録 15.09.28:船舶検査証書交付 15.10.10:(第三回南氷洋捕鯨)神戸〜03.29神戸
16.05.08:徴傭 16.05.15:入籍:内令第526号:特設驅潜艇、佐世保鎮守府所管 16.05.15:特設驅潜隊編制:内令第523号:第五十一驅潜隊 16.05.15:戦時編制:聯合艦隊第三艦隊第一根據地隊第五十一驅潜隊 16.05.15:驅潜艇長:海軍豫備中尉 石渡 俊一郎 16.05.17:浦賀船渠株式會社浦賀工場にて艤装工事開始 16.06.02:驅潜艇長:海軍豫備大尉 石渡 俊一郎 16.06.05:艤装工事完了 16.--.--:佐世保〜06.10南支方面07.16〜馬公 16.07.--:高雄〜07.22南支方面09.07〜基隆 16.10.15:特設驅潜隊編制:内令第1251号:第五十一驅潜隊 16.--.--:略称制定:第512号驅潜艇 16.12.17:久慈湾〜12.24ラモン湾12.30〜01.04高雄 17.01.03:戦時編制:聯合艦隊第三南遣艦隊第三十二特別根據地隊第五十一驅潜隊 17.01.03:艦隊区分:235 17.01.03:軍隊区分:南方部隊電令作第48号(01.04附):菲島部隊 17.01.05:高雄〜01.12ダバオ 17.01.06:軍隊区分:菲島部隊電令作第2号:菲島東部隊 17.01.21:ダバオ〜哨区哨戒〜01.22ダバオ 17.01.23:ダバオ〜哨区哨戒〜01.23ダバオ 17.01.24:ダバオ〜哨区哨戒〜01.25ダバオ 17.01.27:ダバオ〜哨区哨戒〜01.28ダバオ 17.01.30:ダバオ〜哨区哨戒〜01.31ダバオ 17.03.10:軍隊区分:機密菲島部隊命令作第6号:菲島東部隊 17.04.10:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第三南遣艦隊第三十二特別根據地隊第五十一驅潜隊      〜05.15基隆 17.05.28:馬公〜 17.05.31:特設驅潜隊編制:内令第980号:第五十一驅潜隊の項を削る 17.05.31:内令第985号:第三十二特別根據地隊所属 17.05.31:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第三南遣艦隊第三十二特別根據地隊 17.06.12:官房機密第7254号:訓令:       兵器供給:九二式七粍七単装機銃A型(三脚架附)、30瓩発煙筺5個、発煙浮筺用浮嚢3個      〜07.06 第903船団護衛〜 17.11.20:内令第2141号:呉鎮守府所管に変更 18.07.01:驅潜艇長:海軍大尉 石渡 俊一郎 18.08.01:(現在)軍隊区分:哨戒部隊 18.08.03:ザンボアンガ〜08.03ザンボアンガ08.09〜08.11ダバオ 18.08.16:ダバオ〜08.18ザンボアンガ08.19〜08.20セブ08.23〜08.24ザンボアンガ09.16〜09.17ダバオ 18.10.05:ダバオ〜10.08ダバオ 18.10.10:菲島部隊電令第168号:      1.第二京丸は10日発H一船団、部隊乗船2隻(妙義丸日昌丸)及び        六甲丸(途中分離セブ行)をイロイロ経由ザンボアンガ迄護衛すべし      2.菲南部隊指揮官は第十二京丸をして右船団を第二京丸より引継ぎ        タラウド島北方航路を執りカウ湾迄護衛せしむべし      3.略 18.10.12:菲島部隊電令作第112号:       H一イロイロに於てH二船団はセブに於て後令あるまで待機 18.10.12:ダバオ〜10.13ダバオ 18.10.29:ダバオ〜10.31カウ湾11.01〜11.03ダバオ 18.11.09:ダバオ〜11.10ザンボアンガ11.12〜11.14ダバオ 18.11.17:菲島部隊電令第183号:      1.甲船団の一貫護衛艦を第二京丸とし第二號哨戒艇の護衛区域を北緯3度30分        東経127度30分附近迄とす      2.甲船団と第十二京丸との合同地点は菲南部隊指揮官所定による      3.乙船団の護衛艦より第四號驅潜特務艇を除く      4.第百五號哨戒艇は便宜カウ発マニラに帰投すべし 18.11.18:非島部隊電令第84号:       第十二京丸は便宜ダバオ発H五甲船団北緯3度30分東経127度30分の地点に到着       前状況により日没前及び日出後同船団に合同すべし       船団状況は第二京丸及び哨戒飛行機の通報により承知すべし 18.11.22:ダバオ〜      〜11.22 1330 H5船団に合同、後方を警戒〜      〜11.22 1400 特設驅潜艇第二京丸」が船団指揮をとる〜      〜11.23 0600(N03.03-E126.18)「第二號哨戒艇」が船団から分離〜      〜11.24カウ湾 18.11.25:カウ湾〜11.27ダバオ 18.12.05:ダバオ〜12.06ザンボアンガ12.10〜12.13カウ湾12.13〜12.15ダバオ 18.12.21:ダバオ〜12.24カウ湾12.25〜12.27ダバオ 18.12.29:ダバオ〜12.30ダバオ 19.01.10:ダバオ〜01.13カウ01.14〜01.14ワシレ01.16〜01.18ダバオ 19.01.24:ダバオ〜01.26ダバオ 19.02.01:ダバオ〜02.02ザンボアンガ02.12〜02.14ダバオ 19.02.17:ダバオ〜02.18ダバオ 19.02.22:ダバオ〜02.23ダバオ 19.02.25:ダバオ〜02.27ダバオ 19.03.01:ダバオ〜03.01ザンボアンガ03.02〜03.06ワシレ 19.03.08:103哨機密第081600番電:      1.M一四船団三隻護衛艦第百三號哨戒艇(一貫)、第十二京丸(サランガニ島迄)、        第十七日東丸(タラウド島北迄)        9日ワシレ発16日1000マニラ着の予定      2.せれべす丸(JCED)、諾威丸(JNWP)、辰壽丸(JGGS)空船      3.以下略 19.03.09:(M14船団護衛)ワシレ〜      〜03.09 1400 「第百三號哨戒艇」の操舵機が故障し引き返す〜      〜03.09 1655 「第百三號哨戒艇」が船団と分離し先航〜        〜03.09ワシレ 19.03.11:103哨機密第111105番電:103哨機密第081600番電改正:      1.M一四船団三隻護衛艦第百三號哨戒艇(一貫)、第十二京丸(ザンボアンガ迄)、        第四十六號驅潜艇第一號東光丸(サランガニ迄)、第十七日東丸(タラウド島北迄)        11日ワシレ発18日正午マニラ着の予定、速力八節      4.以下略 19.03.11:(M14船団護衛)ワシレ〜      〜03.14 セブ沖にて陸軍徴傭船「帝雄丸」が船団に加入〜      〜03.15ザンボアンガ 19.03.23:ザンボアンガ〜      〜03.23 1530 ザンボアンガ沖にて「第三十號掃海艇」からH22船団護衛引継ぎ〜      〜護衛終了〜      〜03.25ダバオ 19.04.01:ダバオ〜04.01ダバオ 19.04.07:ダバオ〜04.10カウ04.11〜04.11ワシレ04.12〜04.15ダバオ 19.04.23:ダバオ〜04.23サランガニ04.24〜04.25ザンボアンガ 19.04.26:ザンボアンガ〜04.27セブ04.28〜04.30マニラ 19.05.--:軍隊区分:主隊 19.05.01:(現在)驅潜艇長:海軍大尉 石渡 俊一郎 19.05.27:マニラ〜05.27マニラ 19.05.30:マニラ〜 19.06.18:(船団護衛)ザンボアンガ〜06.20ダバオ 19.08.05:(鶴見船団護衛)ダバオ〜      〜08.05 1113 米潜水艦"Cero"(SS-225)の雷撃を受け運送艦鶴見」転覆〜      〜08.05 1130 一般徴傭船備後丸」を護衛しダバオに向う〜      〜08.05 1537(N06.10-E125.44)敵潜探知爆雷攻撃第1回10個〜      〜08.05 1635 第2回5個〜      〜08.05 2030 掃蕩を打切りダバオに向う      〜ダバオ 19.08.07:(備後丸船団護衛)ダバオ〜08.07マララグ 19.08.07:第32特別根據地隊機密第071700番電:       山珠丸沈没、第三十號掃海艇、第十二京丸は直ちに救難に向え、備後丸船団は出港を待て 19.08.07:マララグ〜      〜08.08(N06.05-E124.23)一般徴傭船山珠丸」遭難現場着〜 19.08.08:菲南部隊電令作第123号:サランガニに回航、遭難者を第一號東光丸に移載せしめたる後、      柳河丸の警戒      〜08.09マララグ 19.08.09:菲南部隊電令作第124号:      1.第三號驅潜艇第十三京丸は便宜ダバオ発マララグに回航        備後丸柳河丸(サランガニより船団加入)をザンボアンガ迄護衛      2.第十二京丸はサランガニ附近にて同船団の護衛に協力 19.08.11:マララグ〜08.11グラン 19.08.11:Z1105船団に合同 19.08.12:(Z1105船団護衛)グラン〜08.13ザンボアンガ 19.08.14:菲南部隊電令作第124号:第三十號掃海艇、第十二京丸、第十一號驅潜特務艇、      第十五號驅潜特務艇は第二菱丸を護衛しダバオに帰投すべし      (* 実際は第十一號驅潜特務艇は欠) 19.08.16:(D161船団護衛)ザンボアンガ〜      〜08.16 1230 特設運送船第二菱丸」機械故障〜      〜08.16 1330 特設運送船「第二菱丸」故障復旧〜      〜08.16 1414 「第三十號掃海艇」は潜望鏡らしきものを認め爆雷攻撃〜      〜08.18 0012(N04.50-E124.35)敵B-24 1機来襲、投弾2個、右舷艦首方向50mに落下〜      〜08.18 0120(N04.53-E124.42)敵B-24 1機来襲、投弾2個、左艦尾50mに落下〜      〜08.18 ---- 「第三十號掃海艇」は船団を先行させ単独対潜掃蕩〜      〜08.18マララグ 19.08.19:(D161船団護衛)マララグ〜08.19ダバオ 19.08.--:ダバオ〜マララグ 19.08.20:菲南部隊電令作第127号:第三十號掃海艇、第十二京丸、第十五號驅潜特務艇、      十勝丸は21日ダバオ発立石丸、第二菱丸をザンボアンガ迄護衛すべし 19.08.22:(Z222船団護衛)マララグ〜      〜08.22 0851(N06.08-E125.44)陸軍徴傭船立石丸」が敵潜水艦の雷撃2本を受けるが回避〜      〜08.22グラン 19.08.23:(Z222船団護衛)グラン〜      〜08.23 0304 敵大型機の触接を受ける〜      〜08.23 0430 対空戦闘〜      〜08.24ザンボアンガ 19.09.--:(白峰丸船団護衛)ザンボアンガ〜09.12セブ向け航行 19.09.12:1030 対空戦闘:      1045 被弾により補助蒸気管破砕、操舵装置軸桿折損      1050 八糎砲及び各機銃破損により戦闘航海不能、投錨      1430 銃爆撃により機械室火災      1630 総員退去 
19.09.12:1640 沈没 20.05.10:除籍:内令第417号 20.05.10:解傭
喪失場所:N10.45-E124.05 セブ島東岸ソゴド東方沖10km付近 喪失原因:米第38機動部隊艦載機による空爆

同型船

 第十三京丸

兵装

(最終時)
 八糎砲1門、十三粍単装機銃(鹵獲品)2基、爆雷。

写真資料

 「三十五年史」S28.11 三井造船株式会社

備考

 本船はその後引揚げられ、昭和19年11月頃マニラに曳航、港湾閉塞に充当されたそうです。

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