六甲丸の船歴

 年 月 日:船歴

T08.09.23:起工 T08.11.03:進水、命名:六甲丸 T08.12.13:竣工
T08.12.--:新規登録:船舶番号:26002、           所有者:國司 浩助、船籍港:廣島縣御調郡土庄町、           登録総噸数:225、登録純噸数:79 T08.12.25:汽船トロール漁業許可        許可番号:第二號        名義:國司浩助        操業区域:東海及黄海        漁獲物陸揚港:下関港、長崎港、博多港        許可期間:許可の日より十箇年 T09.02.13:信号符字點付:逓信省告示第185号:RVLC T09.05.20:汽船トロール漁業許可証書換        名義:共同漁業株式會社に変更(國司浩助より借受) T09.06.12:変更登録:共同漁業株式會社 T09.11.30:訂正登録:登録純噸数:85 T10.04.11:変更登録:船籍港:下關市 T11.08.24:変更登録:登録純噸数:82 04.05.15:汽船トロール漁業許可証書換        漁獲物陸揚港:下関港、長崎港、戸畑港に変更 04.12.10:汽船トロール漁業期間延長        許可期間:昭和04年12月25日より起算し十箇年 05.03.24:変更登録:船籍港:戸畑市 05.05.28:汽船トロール漁業許可証書換        操業区域:東海、黄海及南支那海        漁獲物陸揚港:下関港、長崎港、戸畑港、香港に変更        制限:操業区域中南支那海及漁獲物陸揚港中           香港に対する許可の期間は昭和05年11月20日迄とす 05.11.11:汽船トロール漁業許可証書換        操業区域:北緯二十一度以南の南支那海        漁獲物陸揚港:大阪港、香港に変更 06.01.29:汽船トロール漁業許可失効(廃業) 06.09.07:抹消登録:事由:臺灣に転出
06.07.--:新規登録:事由:内地より転入           船舶番号:134、信号符字:KBNW、           所有者:株式會社蓬萊漁業公司、船籍港:基隆市、           登録総噸数:225、登録純噸数:82、           登録長:118.0呎、登録幅:22.3呎、登録深:12.7呎 09.08.--:新規登録:事由:船舶法施行に関する件第七條(積量の測度)に依る           船舶番号:220、           所有者:株式會社蓬萊漁業公司、船籍港:基隆市、           登録総噸数:225、登録純噸数:82、           登録長:35.9、登録幅:6.8、登録深:3.8 09.11.06:信号符字點付:台湾總督府告示第183号:JJTG 11.05.25:変更登録:所有者:共同漁業株式會社 11.07.17:変更登録:船籍港:東京市
11.07.24:変更登録:事由:臺灣より転入           船舶番号:41969、信号符字:JJTG、           所有者:共同漁業株式會社、船籍港:東京市   (註:変更登録扱いの為、信号符字は臺灣時代のものをそのまま引き継いでいる) 12.05.06:変更登録:所有者:日本水産株式會社に商号変更
16.11.07:徴傭:馬公海軍要港部工作部にて艤装工事開始 16.12.01:入籍:内令第1571号:特設掃海艇、佐世保鎮守府所管 16.12.01:掃海艇長:海軍豫備中尉 中原 時正 16.12.10:特設掃海隊編制:内令第1620号:第四十五掃海隊 16.12.10:戦時編制:馬公警備府部隊第四十五掃海隊 16.12.10:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第−号:海面防備部隊 16.12.--:馬公 17.01.15:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第7号:海面防備部隊 17.01.21:馬公〜 17.03.01〜03.09:枋寮沖      〜03.31馬公 17.04.01:馬公〜 17.04.19:第一水路掃海完了 17.05.05:第二回教練射撃 17.05.22:機密馬公警備府命令第44号:       第四十四掃海隊司令は特設掃海艇第八鶚丸武藏丸、六甲丸を5月23日馬公発基隆に派遣し       基隆社寮島船渠に於て入渠、修理終了後29日同地発、馬公に帰投せしむべし 17.05.23:馬公〜05.24基隆 17.05.26:機密馬公警備府命令作第39号:      1.敵潜水艦は東支那海南部に伏在蠢動しつつあるものの如し      2.第四十五掃海隊は5月29日便宜基隆出港、6月3日迄西表島、澎佳嶼、東引島を通ずる線以北        本府担任区域内海面の敵潜水艦掃蕩に任じ基隆に於て補給の上、6月7日迄に馬公に帰投すべし 17.05.30:基隆〜対潜掃蕩〜 17.06.12:官房機密第7254号:訓令:       兵器供給:九二式七粍七単装機銃A型(三脚架附)、30瓩発煙筺5個、発煙浮筺用浮嚢3個 17.07.--:馬公 17.07.14:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第43号:海面防備部隊 17.07.26:澎湖島西方海面にて第三回教練射撃 17.08.24:馬公警備府電令作第50号:      1.8月24日0050北緯22度50分東経121度20分に於て敵潜水艦らしきものより追躡を受けたる船あり      2.第四十五掃海隊司令は敵潜水艦の捜索攻撃に任ずべし 17.08.26:0715高雄港外着、琉球嶼灯台の270度7浬より列線方位225度針路315度にて索敵攻撃 17.08.30:馬港警備府電令作第58号:      1.8月31日0700以後高雄港外敵潜水艦掃蕩を取止む      2.8月31日0700第四十五掃海隊を高雄方面防備部隊に編入し        同隊指令を高雄方面防備部隊指揮官に指定す      3.第四十五掃海隊は一応速に馬公に回航すべし 17.08.31:軍隊区分:機密馬公警備府命令作第51号:高雄方面防備部隊 17.09.02:馬公警備府電令作第60号:      1.新竹海軍航空隊飛行機は1100東吉嶼灯台の156度13浬に潜没潜水艦一隻を発見せり      2.高雄方面防備部隊指揮官は第四十五掃海隊及朗洋丸白眉丸を急派し之が撃滅に任ずべし        第四十五掃海隊司令現地到着迄、馬公防備隊機雷長之を指揮すべし 17.09.02:高雄〜対潜掃蕩〜09.05高雄 17.09.05:馬公警備府電令作第62号:       1.0700以後本府電令作第60号に依る対潜掃蕩を取止む      2.各部隊は夫々任務地に帰投せよ 17.09.07:高雄〜第1回聯合訓練〜対潜掃蕩〜09.13高雄 17.09.15:馬公警備府電令作第68号:      1.9月15日1655高雄方面防備衛所278度13,400mに敵潜水艦音を聴知す      2.高雄方面防備部隊指揮官は掃海隊及特設驅潜艇をして之が捜索攻撃に任ぜしむべし 17.09.15:高雄〜対潜掃蕩〜09.18高雄 17.09.17:馬公警備府電令作第70号:       本府電令作第68号に依る対潜掃蕩を取止む 17.09.28:高雄〜第2回聯合訓練〜09.30高雄 17.10.01:高雄〜10.01高雄 17.10.25:馬公警備府電令作第77号:      1.25日0815東経120度12分北緯22度21分にて妙法丸は敵潜水艦の雷撃を受けたるも損害なし      2.高雄方面防備部隊は速に右潜水艦の撃滅に任ずべし 17.12.11:第1回聯合訓練実施(12.13まで) 17.12.28:第2回聯合訓練実施(12.30まで) 18.01.11:単独訓練(01.13まで) 18.01.25:単独訓練(01.28まで) 18.01.31:対潜掃蕩(02.03まで) 18.02.08:馬公警備府電令作第4号:      1.2月8日2000楠山丸は北緯22度30分東経119度03分に於て敵潜水艦の雷撃を受けたるも        損害軽微なり      2.高雄方面部隊指揮官は麾下船艇を準備出来次第、至急出動、右掃蕩に任ぜしむべし 18.02.09:馬公警備府電令作第5号:      1.2月9日1224鎌倉丸は北緯22度42分東経120度6分に於て敵潜水艦の雷撃を受く      2.高雄方面防備部隊は全力を以て之が掃蕩に任ずべし 18.02.12:馬公警備府電令作第6号:       電令作第5号及電令第4号に依る掃蕩及捜索を取止む 18.03.10:馬公警備府電令作第14号:      1.3月10日1415C澄丸北緯22度12分東経120度31分に於て敵潜の雷撃を受けたるも航海に支障なし      2.高雄方面防備部隊指揮官は速に出動全力を以て之を掃蕩攻撃すべし 18.03.18:馬公警備府電令作第21号:       馬公警備府電令作第14号掃蕩を取止む 18.03.31:水産統制令に基づき日本水産株式會社の権利業務一切を日本海洋漁業統制株式會社が承継 18.2Q :変更登録:所有者:日本海洋漁業統制株式會社 18.04.01:戦時編制:高雄警備府部隊第四十五掃海隊 18.04.01:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第6号:海面防備部隊 18.06.01:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第15号:海面防備部隊(06.08実施) 18.06.01:掃海艇長:海軍豫備大尉 中原 時正 18.--.--:〜06.30高雄 18.07.01:掃海艇長:海軍大尉 中原 時正 18.07.08:第15回聯合教練実施(07.10まで) 18.07.28:第16回聯合教練実施(07.30まで) 18.08.09:第17回聯合訓練実施(08.11まで) 18.08.19:高雄警備府電令作第222号:対潜掃蕩 18.08.21:高雄警備府電令作第226号:1200までに敵情を得ざれば対潜掃蕩中止 18.08.25:第18回聯合訓練実施(08.27まで) 18.09.04:高雄警備府電令作第254号:対潜掃蕩 18.09.07:高雄警備府電令作第256号:1200までに敵情を得ざれば対潜掃蕩中止 18.09.22:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第21号:海面防備部隊(10.01実施) 18.09.27:第20回聯合訓練実施(09.29まで) 18.10.09:高雄警備府電令作第331号:「慶州丸」「北比丸」を北緯20度線付近まで護衛 18.10.10:高雄警備府電令作第333号:護衛区間を高雄マニラ間に変更 18.10.10:(船団護衛)高雄〜マニラ 18.10.16:高雄警備府電令作第350号:「千早丸」「日鐡丸」をマニラから高雄まで護衛 18.10.17:(第871船団護衛)マニラ〜10.20高雄 18.10.26:第22回聯合訓練実施(10.28まで) 18.11.09:高雄〜 18.11.09:高雄警備府電令作第410号:対潜掃蕩(N21.04-E118.26) 18.11.11:高雄警備府電令作第415号:11.12 0800までに敵情を得ざれば対潜掃蕩中止      〜11.12高雄 18.11.15:高雄〜哨区哨戒〜11.16高雄 18.11.21:高雄〜哨区哨戒〜11.22高雄 18.11.28:高雄〜哨区哨戒〜11.29高雄 18.12.06:高雄警備府電令作第453号:サ19船団対潜警戒の為高雄付近に派遣 18.12.03:高雄〜船団護衛〜 18.12.16:高雄警備府電令作第467号:対潜掃蕩(N22.18-E119.52)、「銀洋丸」救援 18.12.18:高雄警備府電令作第474号:12.19 黎明までに敵情を得ざれば対潜掃蕩中止      〜12.19高雄 18.12.23:高雄〜 18.12.24:高雄警備府電令作第484号:「第二圖南丸」「瑞祥丸」12.24 0400鳳鼻頭付近に座州      搭載中の重油を「武津丸」に移載の予定、同船の対潜警戒      〜12.25高雄 19.01.01:高雄〜「南洋丸」護衛〜10.02高雄 19.01.04:高雄〜哨区哨戒〜01.05高雄 19.01.07:高雄〜聯合訓練〜01.08高雄 19.01.12:高雄警備府電令作第16号:対潜掃蕩(高雄灯台の西方7800m) 19.01.12:高雄〜      〜01.12 対潜戦闘:爆雷攻撃4個〜      〜01.14 対潜戦闘:爆雷攻撃12個、振動により機械室後部軸受上部外板に3cm大の破孔〜 19.01.16:高雄警備府電令作第24号:       現掃蕩を打切り、「熊野丸」「東寶丸」の救難及び対潜掃蕩(N20.05-E120.31) 19.01.17:高雄警備府電令作第26号:「熊野丸」「東寶丸」の救難及び対潜掃蕩、高雄港外警戒続行 19.01.18:高雄警備府電令作第28号:便宜掃蕩を打切り対潜掃蕩をなしつつ高雄に帰港      〜01.18高雄 19.01.23:高雄〜哨区哨戒〜01.24高雄 19.01.28:入渠 19.02.13:出渠 19.02.22:高雄〜対潜掃蕩〜02.24高雄(商港) 19.03.--:高雄商港 19.04.--:高雄商港 19.04.15:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第16号:海面防備部隊 19.04.--:高雄〜04.12高雄 19.04.16:高雄〜04.30高雄 19.05.04:高雄〜哨区哨戒〜05.05高雄 19.05.15:高雄〜05.17高雄 19.05.18:高雄〜哨区哨戒〜05.19高雄 19.05.29:高雄〜 19.05.30:軍隊区分:機密高雄警備府命令作第26号:南東海面部隊 19.10.16:高雄港にて空爆により兵器及び船体に損傷を受ける 19.10.20:特設掃海隊編制:内令第1198号:第四十五掃海隊の項を削る 19.10.20:内令第1199号:高雄海軍警備隊所属 19.10.20:戦時編制:高雄警備府部隊高雄海軍警備隊 19.10.20:軍隊区分:海面防備部隊 19.10.20:高雄要港岸壁にて修理中 19.10.26:中原大尉着任 19.11.03:高雄商港にて上架修理 20.02.--:掃海艇長:海軍大尉 藤崎 道好 20.04.--:掃海艇長:海軍大尉 鮫島 恵(兼第二昭和丸紀洋丸驅潜艇長) 20.05.01:戦時編制:高雄警備府部隊高雄方面根據地隊高雄海軍警備隊 20.05.--:高雄商港にて上架修理中
20.08.15:残存 20.12.31:解傭 21.04.30:除籍:内令第59号

同型船

 伊吹丸。

兵装

(20.03現在)
短八糎砲二型1門、九三式十三粍単装機銃1基、九二式七粍七単装機銃1基、
爆雷手動投下台一型2基。

写真資料

 「汽船表(別冊冩眞帳)」S13 海軍省軍務局編

備考

「太平洋戦争特設艦艇史」では「昭和十九年十月十六日高雄港において空爆をうけ被弾沈没」とされておりますが、「高雄海軍警備隊戦時日誌」によれば本船は沈没しておらず、少なくとも記録の残る昭和20年5月までは修理中でした。


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