第二百號驅潜特務艇の艦歴

 年 月 日:艦歴

19.01.06:起工、仮称艦名:第2050號艦 19.05.11:進水 19.06.10:命名:達第189号:第二百號驅潜特務艇 19.06.10:類別等級制定:内令第742号:種別:特務艇、類別:驅潜特務艇、艇型:第一號型 19.06.10:本籍仮定:内令第754号:呉鎮守府 19.07.25:竣工 19.07.25:本籍:内令第896号:佐世保鎮守府
19.07.25:戦時編制:佐世保鎮守府部隊佐世保防備隊 19.07.25:内令第897号:佐世保防備隊所属      〜哨戒〜02.02佐世保 20.02.02:佐世保〜哨戒〜02.04佐世保 20.02.06:佐世保〜02.07佐世保 20.02.07:佐世保〜哨戒〜02.09佐世保 20.02.09:佐防機密第091307番電:      1.大立第二百四十四號驅潜特務艇左に依り行動す        10日0800佐世保発1300野母埼1730上甑島仮泊11日0800同発1730鹿児島着、速力九、五節      2.前路掃蕩を左の通定む        第百七十九號驅潜特務艇 野母埼至魚貫崎        第百七十三號驅潜特務艇 魚貫崎至天狗鼻        第九十九號驅潜特務艇  上甑島至野間岬        第二百號驅潜特務艇   野間岬至開聞岬      3.発動時刻        第百七十九號、第百七十三號驅潜特務艇10日0000、第九十九號、第二百號驅潜特務艇10日2000 20.02.09:佐世保〜      〜02.10 1206 佐防機密第101206番電(昭幸丸、隆和丸を開聞岬至伊王島間直接護衛)〜      〜02.14佐世保 20.02.18:佐世保〜哨戒〜      〜02.20 2212 佐防機密第202212番電(N33.41-E127.44に於て漁船敵潜の砲撃を受く警戒を厳にせよ)〜      〜02.22佐世保 20.02.22:佐防機密第222223番電:      1.サイ〇一船団23日0500富江発1230女島の311度4浬24日1200北緯29度34分東経127度21分那覇に        向う、速力八節      2.左に依り前路掃蕩を実施すべし       (イ)女島の311度4浬至北緯31度15分線       (ロ)第二法別法第二       (ハ)発動時刻23日0500 20.02.22:佐世保〜02.23佐世保 20.02.23:佐世保〜哨戒〜02.24佐世保 20.02.26:佐防機密第262023番電:      1.A重要船道灌丸(2200噸)26日1700門司発、27日0300烏帽子島、0600的山大島、0900六島、        相崎瀬戸通過、1500野母埼、2000牛深仮泊、28日0700、同発1330野間岬、1800山川沖、         2100鹿児島着、速力八節      2.各艇左に依り直接護衛を実施すべし        第百五十八號第二百一號驅潜特務艇は壹岐水道至六島        第百六十號、第二百號驅潜特務艇は伊王島沖至山川沖 20.02.27:佐世保〜哨戒〜03.05佐世保 20.03.09:佐世保〜哨戒〜      〜03.11 2222 佐防機密第112222番電(第二掃蕩隊は北緯31度57分東経128度00分の敵潜掃蕩)〜      〜03.12 0702 第二掃蕩隊指揮官機密第120702番電(敵情を得ず、本日の掃蕩要領を左の通定む             基点を中心とし半径10浬圏内0度120度240度を以て三等分し南)〜      〜03.14 1137 佐防機密第141137番電(敵情を得ざれば掃蕩を止め原配備に復帰)〜      〜03.17佐世保 20.03.15:軍隊区分:九州方面護衛部隊護衛本隊 20.03.20:軍隊区分:九州方面護衛部隊山川部隊 20.03.20:山川部隊指揮官機密第202337番電:       第百六十號、第二百號驅潜特務艇は先任艇長指揮、明21日0600鹿児島発のカナ一〇一船団(       華頂山丸)の前路掃蕩(立目埼より北緯30度58分東経129度02分間)後山川に帰投すべし       速力七、五節 20.03.21:佐世保〜対潜掃蕩〜03.22山川 20.03.25:山川部隊指揮官機密第251650番電:      1.1350開聞岬の南1500に於て敵潜水艦の雷撃を受け沈没せる小型商船あり      2.第百六十號第二百五號、第二百號、第二百三十一號は右敵潜を攻撃撃滅すべし      3.掃蕩隊指揮官を第百六十號驅潜特務艇艇長に指定す 20.03.25:山川〜      〜03.25 1932 第160號驅潜特務艇機密第251932番電(山川部隊担任区を一小隊を東側より             二小隊は西側より掃蕩す)〜      〜03.25 2302 山川部隊機密第252302番電(山川部隊掃蕩担任区域を左の通定めらる             佐田岬竹島を結ぶ線以西竹島の西端を通ずる南北線以東の海面)〜      〜03.27 0800 対空戦闘〜      〜03.27 0805 開聞岬の西1,000mにて敵グラマン二機と交戦、戦死一名、探信儀破損〜      〜03.27 0832 山川部隊機密第270832番電(敵情を得ざれば掃蕩を止め帰投せよ)〜      〜03.27 山川 20.03.28:山川〜      〜03.28 1648 対空戦闘〜      〜03.28山川 20.03.28:山川部隊指揮官機密第282221番電:       各艇は直に佐防機密第281747番電に依り山川部隊担任区の対潜掃蕩を実施すべし 20.03.29:山川〜大隅海峡に向う〜      〜03.29 0740 伊座敷沖航行中対空戦闘〜      〜03.29 0857 航空魚雷2本命中、沈没      
20.03.29:沈没 20.07.10:内令第617号:佐世保防備隊所属解除 20.07.10:除籍:内令第618号 21.04.01:類別等級削除:軍令第1号(自然消滅)
喪失場所:N.-E. 伊座敷附近 喪失原因:米第58.1及び第58.3機動部隊艦載機による空爆

同型艇

 第一號第百號第百五十一號第二百五十號

兵装

(第一號型驅潜特務艇の計画時)
 九二式七粍七単装機銃1基、爆雷22個、吊下式水中聴音機1基、軽便探信儀1基。

写真資料

 なし

備考

米軍側の記録では本船沈没位置は北緯31度05分東経130度39分となっており、これは佐多岬西方にあたります。しかし当時本船は山川から大隅海峡に向っており方向が全く逆です。


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