九州〜呉淞・南西諸島方面輸送船団(昭和18年4〜5月)

概要

 18.04.02:大海参第一部長機密第021322番電:
       4月10日より左の区域を追加
       一般船舶は特に許可したるものの外総て船団航行とし成るべく一貫護衛を行う様取計はれ度
       尚担任航路に対し発着割を定め余裕を以て関係各部に通知徹底方併せ取計はれ度
       追加運航系統及定期間隔標準次の通(運航系統、担任部隊、定期間隔の順)
       豊後水道 パラオ  呉鎮守府    7日
       北九州  上海   佐世保鎮守府  3日   
       東京湾  トラック 第二海上護衛隊 6日

 18.04.05:佐鎮機密第051352番電:
       4月5日以降船団番号を左の通呼称せしめらる
       佐第何船団 佐世保(伊萬里)方面より西行
       支第何船団 馬鞍群島(呉淞)方面より東行
       鹿第何船団 鹿児島方面より南西諸島行
       沖第何船団 南西諸島方面より南九州行

 18.04.06:機密佐世保鎮守府命令作第40号:
      別紙:海上交通保護及対潜攻撃実施要領(抜粋)
      第一、方針
      第二、海上交通統制並に護衛
      一、航路
        指定航路を左の通とす(別圖参照)
        航路名    区間
        上海航路   五島附近−馬鞍群島附近
        大陸接岸航路 五島附近−東汀島−大陸接岸
        中央航路   五島附近−台湾海峡−高雄(馬公)
        南西諸島航路 五島附近−臥蛇島−久米島−基隆又は台湾東岸
        沖縄航路   鹿児島−種子島−名瀬−那覇−(船浮)−基隆
        南方第一航路 五島附近−草垣島−吐噶喇海峡−サイパン又はトラック
        南方第二航路 五島附近−沖永良部島南−パラオ又はニューギニア 
      四、船団集合編制
       (イ)中支及台湾方面行動船団集合地を伊萬里湾(情況に依り富江湾)とす
       (ロ)佐世保、崎戸、長崎、三池方面より出港する船舶は鎮守府交通保護部と連絡の上
          雪ノ浦錨地又は富江湾にて待機合同せしむることあり
       (ハ)沖縄航路の船舶は要すれば鹿児島湾(山川港)名瀬又は那覇に集合せしむ
       (ニ)馬鞍群島附近、呉淞附近及基隆に内地行船団を集合することあり
       (ホ)伊萬里湾在勤海軍武官(情況に依り鎮守府交通保護部又は護衛指揮官)は船団を編制す
       (へ)鎮守府海上交通保護部は軍令部交通保護部、横鎮、呉鎮、舞鎮、鎭警、高警、上根及関係
          武官府と連絡し船団集合に関する業務を掌理す
      五、基地
       (イ)護衛艦艇基地を左の通定む
           伊萬里湾、富江湾、佐世保、長崎、山川港、瀬相、那覇、船浮
      第三、対潜攻撃
      第四、兵力部署
      第五、船団運航計画
      第六、其の他

 18.04.08:大海指第218号:軍令部機密第080901番電:
      1.聯合艦隊司令長官、呉鎮守府司令長官及佐世保鎮守府司令長官は4月10日以降内地、内南洋及
        上海方面間往復船舶をして特に許可したるものの外総て左の航路に依る船団航行を行うべし
        為し得る限り之が一貫護衛を実施すべし
        東京湾、トラック 聯合艦隊
        豊後水道、パラオ 呉鎮守府
        北九州、上海   佐世保鎮守府
      2.支那方面艦隊司令長官及横須賀鎮守府司令長官は必要に応じ前項一貫護衛に協力すべし
      3.大海指第158号に依る八號演習輸送の護衛は而今第一項に含み実施すべし

 18.04.12:佐鎮機密第121835番電:
       当分の間船団運航予定左の通
      1.佐船団(至馬鞍群島)
       (イ)9節船団  集合地:伊萬里湾、15日午前発(佐第六船団)以下3日目毎
       (ロ)13節船団  集合地:長崎、  18日午後発(佐第八船団)以下7日目毎
      2.鹿船団(至那覇)集合地:鹿児島、 15日午前発(鹿第三船団)以下5日目毎

 18.04.22:佐鎮機密第220900番電:
       上海航路各護衛艦は上海在泊日数長く且荒天避泊縷にして往復日数遅延しつつあり運航計画上支障大
       なるを以て極力運航に努め且呉淞着直に船団護衛帰投する様取計ひ相成度

 18.05.06:上海根機密第061013番電:
       上海方面北九州間一貫護衛船団に編入すべき支那沿岸北上船舶の集合地を当分の間、泗礁山北泊地(
       北風強き場合は緑華山南泊地)に改められたるに付関係船舶に可然示達方取計を得度

 18.05.28:海軍省兵備局機密第280940番電:
       船団護衛を零風船速を斉一ならしむる為、左の通民間船の配船変更を行い遂次移行
       7月上旬より実施の予定
       (航路、船名、速力の順)
      1.長崎、上海 上海丸17節
      2.神戸、上海 吉林丸14節、熱河丸14節
      3.神戸、基隆 富士丸15節、K龍丸14節、大和丸12節、加茂丸11.5節
      4.神戸、大連 大連丸14節、鴨緑丸14節
      5.神戸、天津 北嶺丸11.5節、嵩山丸11節
      6.神戸、島 日光丸12節、原田丸11.5節

 18.05.30:佐鎮機密第300840番電:
       何分の令ある迄上海行船団の出航暫く見合せ

 18.05.30:佐鎮機密第301044番電:
       揚子江口臺州列島及温州沖等支那沿岸航路に敵磁気機雷敷設の疑あるに鑑み南西諸島航路は今後益
       敵潜伏在の算大なるべきに付同方面艦艇及航空機は一層警戒を厳にし同方面航路の確保に努められ度

 18.05.31:佐鎮機密第301715番電:
       31日以後船団出港差支なし

 18.06.01:佐鎮機密第011720番電:
       船団番号の付与は6月1日より軍令部計画大東亞戦争中海上交通保護要領第三十三條に據ることに
       定めらる
       但し沖縄航路記号は従来通、鹿及沖を以て区別す

佐船団

【佐第一船団】
 18.04.05:佐鎮機密第051356番電:
       佐第一船団
       中支行 馬來丸、豐浦丸、第八御影丸鎭西丸東泰丸、筥崎丸、乾安丸、日滿丸、
       高雄行 ~州丸日鶴丸多聞丸昭永丸和山丸、
        馬鞍群島附近迄直接護衛し5日1700富江発速力八節
 18.04.05:佐鎮機密第051359番電:
       多聞丸(JKKD)、日鶴丸(JLWP)、~州丸、昭永丸(JGNP)5日1700富江発高雄行、速力八節
       馬鞍群島附近迄栗護衛す
       正午位置
        6日北緯31度50分東経126度20分
          北緯30度50分東経132度
          北緯27度50分東経121度20分
          北緯24度30分東経120度
 18.04.05:栗機密第051805番電:
       船団13隻を護衛1800花鳥山に向け富江発航路古江、花鳥山間直航7日午前花鳥山北方海面に達する予定
       日鶴丸は機関故障の為富江に残留せしむ
 18.04.07:栗機密第070845番電:
       0830花鳥山北5浬にて護衛を止め多聞丸外三隻は編隊沿岸接航高雄に爾余の九隻は呉淞に向はしむ


【佐第二船団】
 18.05.24:佐鎮機密第550号ノ79:佐(支)船団運航状況隻数表の件送付
     *上記の表では
      発航日:18.04.09、発航地:富江、速力:七、五節、隻数:5、
      行先地別(内訳):揚子江方面:1、大陸接岸台湾方面:3、同海南島、佛印、昭南:1、護衛艦:なし
      となっているが、他に情報はなく詳細不明。 


【佐第三船団】
 18.04.10:伊萬里湾在勤海軍武官機密第100947番電:
      1.佐第三船団
        第一分隊
         金嶺丸(JGOR)大冶丸(JOIB)若松丸(JOTB)佛蘭西丸(JAJD)以上蕪湖
         大圖丸(JFTD)荻港
        第二分隊
         建和丸(JRFR)昌仁丸(JEKD)ちゃいな丸(JCJD)以上楡林
         水天丸(JYBS)高雄経由バリツクパパン
      2.護衛艦 鷗
      3.10日0600伊萬里湾発12日1500馬鞍群島着予定
      4.ちゃいな丸富江にて合同
      5.第二分隊馬鞍にて分離大陸接岸(水天丸烏坵嶼にて分離)
      6.正午位置
        10日北緯33度東経129度
        11日北緯32度東経126度
        12日北緯31度東経123度
        13日北緯28度東経122度
        14日北緯25度東経120度
        15日北緯23度東経117度
        16日北緯22度東経114度
        17日北緯19度東経111度
      7.高雄15日1400、楡林18日0800着の予定
      8.水天丸は海徴、其の他民間船
      9.積荷
        水天丸 空ドラム缶6000瓲、昌仁丸 雑貨、木材、石炭2000瓲、其の他空船
 18.04.10:鷗機密第101930番電:
       佐第三船団十隻金嶺丸、佛蘭西丸、大冶丸、若松丸、大圖丸、昌仁丸、建和丸、水天丸、日安丸、
       辰浦丸を護衛10日1700伊萬里湾発12日1500花鳥山着の予定、速力八節
       11日正午位置北緯31度52分東経126度14分、12日北緯31度05分東経123度18分
 18.04.12:鷗機密第121201番電:
       佐第三船団12日1300花鳥山着、
       昌仁丸、日安丸、水天丸、建和丸、辰浦丸12日1200解列南航せしむ


【佐第四船団】
 18.04.11:0830 平島、佐世保発
 18.04.13:平島機密第130817番電:
       佐第四船団
       辰和丸(854名)南丸以上高雄行、雲仙丸(396名)上海丸(520名)を護衛
       0800富江発、大瀬崎よりベルブイ直航、14日2130呉淞着の予定、速力十一節
       13日北緯32度26分東経128度21分
       14日北緯31度46分東経123度36分
       高雄行は花鳥山燈台の56度42浬にて分離接岸航路にて南下16日2030高雄着の予定
       15日北緯27度36分東経120度20分
       16日北緯23度41分東経119度16分
 18.04.14:平島機密第141930番電:
       佐第四船団を護衛上海着、16日0900支第四船団を護衛上海発の予定


【佐第五船団】
 18.04.11:1000 峯風、佐世保発
 18.04.11:1450 峯風、御厨着
 18.04.12:0600 峯風、御厨発
 18.04.12:伊萬里湾在勤海軍武官機密第121150番電:
      1.佐第五船団
         宮崎丸(JQHO)御影丸(JUEB)蕪湖行
         大安丸(JJQK)南京行
         幸光丸(JHOA)上海行
         光安丸(JKPL)楡林行
      2.護衛艦 峯風
      3.12日0600伊萬里湾発、14日1200馬鞍群島着予定
      4.コ和丸(JRMR)馬公、辰浦丸(JLRP)西貢、日安丸(JMAM)楡林行富江にて合同
      5.南方行馬鞍にて分離大陸接岸
      6.正午位置
        12日北緯33度東経129度
        13日北緯32度東経126度
      7.光安丸18日0800基隆着の予定
      8.幸光丸 冷凍魚 26891箱
        光安丸 重油   968噸
      9.コ和丸海軍徴傭船外民船
 18.04.12:1500 峯風、富江着
 18.04.12:1550 峯風、富江着(佐鎮戦時日誌)
 18.04.12:峯風機密第121600番電:
       0600伊萬里湾発、1600富江着
 18.04.12:峯風機密第121600番電:
       波浪高く小型船(光安丸、幸光丸)航行困難、佐第五船団の富江湾出港を暫く見合す
 18.04.14:1250 峯風、富江発
 18.04.14:峯風機密第141300番電:
       佐第五船団富江発、速力八節、16日0600馬鞍群島附近着の予定
 18.04.16:峯風機密第160530番電:
       馬鞍群島附近に於て佐第五船団の護衛を止む異状なし
 18.04.16:1000 峯風、呉淞着


【佐第六船団】
 18.04.15:伊萬里湾在勤海軍武官機密第151158番電:
      1.佐第六船団
        護衛艦 
        15日0600伊萬里湾発17日0600馬鞍群島着、速力八節
        三島丸(JDAO)ハシケ車輛貨物、安國丸(JGJR)空船、大安丸(JITB)陸兵122名、以上蕪湖
        第三大和丸(JSPN)馬欄、第三十三播州丸(JZVQ)冷凍魚、以上上海
        澎湖丸(JXWL)セメント軍需品、高見山丸(JBTC)軍需品、以上高雄
        ちゃいな丸(JCJD)空船、高雄経由楡林
        西寧丸(JTQG)雑貨、基隆
        大仁丸(JCMC)軍需品、馬公経由昭南
        安南丸(JDND)兵器軍需品ガソリン、広東
      2.南下船馬鞍にて分離大陸接岸(西寧丸独航其の他牛山島附近迄集団航行)
      3.正午位置
        15日北緯33度20分東経129度00分
          北緯32度00分東経125度30分
          北緯30度12分東経122度50分
          北緯27度30分東経121度20分
          北緯24度55分東経118度30分
      4.高雄20日1200、基隆18日1900、広東21日1200着予定
      5.澎湖丸宇久島北方にて合同の予定
 18.04.17:燕機密第170900番電:
       17日佐第六船団0200花鳥山着、我護衛を予定通実施し呉淞に向う


【佐第七船団】
 18.04.16:0840 大立、佐世保発
 18.04.18:大立機密第180918番電:
       佐第七船団を護衛し0600伊萬里湾を発進す
       1030より電波警戒管制をなす
 18.04.18:伊萬里湾在勤海軍武官機密第181500番電:
      1.佐第七船団
        護衛艦 大立
        速力八節、18日0600伊萬里湾発、20日1800呉淞着、
        白鹿丸(JBXD)馬公経由西貢、山幸丸(JYFR)馬公経由ミリ
        たまひめ丸(JDWC)陳家圩、宗像丸(JFIC)蕪湖以上空船
        昭泰丸(JKSR)木材、上海、祝島丸694噸黄硫、水禮 第二東盛丸500噸重油、上海
      2.航路三〇〇六南方行馬鞍にて分離大陸接岸(速力一〇節)
      3.正午位置
        18日北緯33度16分東経128度57分
        19日北緯32度40分東経125度17分
        20日北緯30度10分東経123度00分
        21日北緯26度44分東経120度52分
        22日北緯23度42分東経118度43分
      4.馬公23日0800着の予定
 18.04.20:大立機密第200355番電:
       佐第七船団0215馬鞍群島着、白鹿丸、山幸丸を解列南下せしむ、1200頃呉淞着の予定
       繋留桟橋水先人御配慮願度
       0400電波管制警戒を解く 


【佐第八船団】
 18.04.18:0800 海威、佐世保発
 18.04.19:長崎在勤海軍武官機密第191610番電:
       佐第八船団
       さんとす丸JCIB、雲仙丸JDTR、吉林丸JXUH、上海丸JAYA
       護衛艦 海威
       4月19日1600田名部発、速力一二節
       4月21日0100花鳥山北方にてさんとす丸分離南下、上海着21日0700
       さんとす丸高雄着23日1000
       正午位置
        20日 北緯31度48分 東経125度31分
        21日 北緯29度08分 東経122度17分
        22日 北緯25度20分 東経119度55分
       さんとす丸  船客1216名、積荷 軍需品1210瓲
       雲仙丸    船客 396名、   雑貨   396瓲
       吉林丸    船客 436名、   雑貨  2450瓲
       上海丸    船客 513名、   雑貨   735瓲
 18.04.21:海威機密第210400番電:
       佐第八船団花鳥山着、さんとす丸は分離行動す  


【佐第九船団】
 18.04.21:鷗機密第210850番電*:
       佐第九船団
       三池山丸鳴尾丸中華丸宏山丸室蘭丸榮丸宇品丸良洋丸 八隻
       21日0600伊萬里発23日0800花鳥山着の予定、速力八、五節、航路三〇〇八
       21日正午位置 北緯33度17分東経128度57分
       22日     北緯31度50分東経125度35分
 18.04.23:鷗機密第230718番電:
      1.佐第九船団23日0530花鳥山沖着、室蘭丸は解列の上南航せしむ
      2.本艇1200呉淞着の予定、水先の御手配を乞う
      3.左記燃料請求御願す
        石炭20瓲、重油13瓲

* 佐世保鎮守府の戦時日誌に依る。佐世保防備戦隊の戦時日誌では機密第210856番電とある。


【佐第一〇船団】
 18.04.23:0900 峯風、佐世保発
 18.04.24:伊萬里湾在勤海軍武官機密第241232番電:
      佐第一〇船団4隻
       護衛艦 峯風
       24日0800伊萬里湾発、26日0600花鳥山着予定、速力九節
      1.順豐丸(JJSR)馬鞍山、幸喜丸(JAIA)基隆経由盤谷、筥崎丸(JGUN)蕪湖、以上空船
        對馬丸(JMAD)雑貨、西貢
      2.幸喜丸、對馬丸、花鳥山より白砂岬に向い以後接岸
      3.正午位置
        25日北緯31度45分東経125度41分
        27日北緯26度29分東経120度31分
      4.幸喜丸、28日1200基隆、對馬丸1900馬公着の予定
      5.第三東勢丸(JKCM)360瓲油槽船*空船、行先上海、船団先行す
 18.04.27:峯風機密第270930番電:
       花鳥山附近に於て佐第十船団の護衛を止め解列後、再び濃霧来襲、異状なし
 18.04.28:1020 峯風、呉淞着

* 原文では輸送船となっているが意味が通じないので油槽船の誤記と判断。


【佐第一一船団】
 18.04.27:伊萬里湾在勤海軍武官機密第271100番電:
      1.佐第十一船団10隻
        護衛艦 燕
        27日0700伊萬里湾発、29日0600花鳥山通過の予定、速力八節、航路三〇〇八
        金嶺丸(JGOR)、東泰丸(JHTA)、第八御影丸(JHMB)、馬來丸(JEMD)、以上馬鞍山
        泰山丸(JVOQ)、若松丸(JOTB)、大冶丸(JOIB)、以上蕪湖
        勝利丸(JATS)、荻港、以上空船、
        江晨丸(JWEQ)、貨車、鉄、機械類、呉淞
      2.正午位置
        27日北緯33度20分東経129度00分
        28日北緯32度00分東経125度30分
      3.太隆丸JYBN、機械類、兵器及軍需品、上海行古志岐島北5浬にて合同
 18.04.29:燕機密第290700番電:
       佐第十一船団0600花鳥山着、護衛を止め1200呉淞着
       水先人依頼す


【佐第一二船団】
 18.04.28:0800 平島、佐世保発
 18.04.28:長崎在勤海軍武官機密第281605番電:
       佐第一二船団
        雲仙丸(JDTR)、上海丸(JAYA)
       護衛艦 平島、4月28日1600長崎発速力十二節、4月30日0700上海着の予定
       正午位置
        29日北緯31度48分東経125度31分
        船客 雲仙丸396、上海丸493、積荷 雲仙丸342瓲、上海丸500瓲
 18.04.28:平島機密第282330番電:
       荒天の為、第一二船団富江に避泊す
 18.04.29:平島機密第290900番電:
       佐第一二船団避泊地発
 18.04.30:平島機密第301530番電:
       佐第一二船団上海着1500


【佐第一三船団】
 18.04.29:0830 鷹島、佐世保発
 18.04.30:鷹島機密第300754番電:
       佐第一三船団
        龍江丸JQAG、西安丸JQOG、めなど丸JHKA、辰羽丸SBEM、第二號興東丸JEXG、馬公丸JJTR、
        大圖丸JFTD、四川丸JKVB
        直接護衛30日0800伊萬里湾発、速力八節、宇久島の北5浬より三〇〇八航路にて2日1000着の予定
       正午位置
        30日北緯33度25分東経129度10分
         1日北緯31度55分東経126度00分
 18.05.02:鷹島機密第020831番電:
       佐第十三船団0600花鳥山着、解列の上、各船仕向地に向はしむ


【佐第一四船団】
 18.05.03:伊萬里湾集合地管理官機密第031907番電:
      1.佐第十四船団8隻
        3日0600伊萬里湾発、5日0600花鳥山着の予定、速力九節、相崎瀬戸通過後三〇一六、三〇〇八
        同和丸(JGXR)貨車、呉淞行、日高丸(JYVR)南華丸(JHMA)安國丸(JGJR)以上空船
        順陽丸(JKLB)軍属以上蕪湖行、玉鉾丸(JIWD)軍隊、雑貨、上海行、松江丸(JQYG)材木、八所行
        宇賀丸(JYTA)空船、下三山
      2.正午位置 
        3日北緯32度53分東経129度08分
        4日北緯31度42分東経125度28分
      3.松江丸、花鳥山にて分離、大陸接岸10日0300八所着予定
        5日北緯29度51分東経122度42分
        6日北緯26度11分東経120度18分
        7日北緯23度08分東経117度18分
        8日北緯21度36分東経114度06分
        9日北緯20度18分東経110度40分
      4.護衛艦 
        3日1100相崎瀬戸にて会合す


【佐第一五船団】
 18.05.05:1530 峯風、佐世保発
 18.05.06:長崎在勤海軍武官機密第061610番電:
       佐第一五船団
       上海丸、雲仙丸、吉林丸、
       護衛艦 峯風
       5月6日1600長崎発、速力一二節、5月8日0700上海着の予定
       正午位置 北緯31度48分東経125度31分
       船客   上海丸 493名、雲仙丸405名、吉林丸525名
       積荷   上海丸 600噸、雲仙丸183噸、吉林丸2257噸
 18.05.06:峯風機密第061731番電:
       佐第十五船団を護衛、長崎港外発
 18.05.08:0750 峯風、上海着
 18.05.08:峯風機密第080830番電:
       佐第十五船団上海着


【佐第一六船団】
 18.05.06:0900 海威、佐世保発
 18.05.06:伊萬里湾集合地管理官機密第060945番電:
      1.佐第一六船団3隻
        6日0600伊萬里湾発、8日0600花鳥山通過の予定、速力九節、
        航路三〇〇二、三〇〇四、三〇一六、三〇一八
        盛丸(JOGC)空船、蕪湖、とよさか丸(JCDO)航空兵器、自動車、軍需品、上海、
        親和丸(JAUR)車輛、鋼材、呉淞
      2.正午位置 
        6日相崎瀬戸
        7日北緯31度43分東経125度30分
      3.護衛艦 海威
        6日1200相崎瀬戸にて合同す
 18.05.08:海威機密第080437番電:
       佐第十六船団花鳥山着0400


【佐第一七船団】
 18.05.09:0900 燕、佐世保発
 18.05.11:燕機密第110630番電:      
       佐第十七船団0700花鳥山着、我護衛を止む、1200呉淞着水先人依頼す
 18.05.24:佐鎮機密第550号ノ79:佐(支)船団運航状況隻数表の件送付
     *上記の表では
      発航日:18.05.09、発航地:伊萬里、速力:八節、隻数:8、
      行先地別(内訳):揚子江方面:5、大陸接岸海南島、佛印、昭南:3、護衛艦:燕
      となっているが、他に船団の情報はなく詳細不明。
      前後の船団の状況から揚子江方面の5隻には鳴尾丸大安丸(JITB)、宗像丸、銀嶺丸が含まれていると
      推定される。


【佐第一八船団】
 18.05.12:0840 冨津丸、佐世保発
 18.05.12:伊萬里湾集合地管理官機密第121025番電:
      1.佐第一八船団2隻
        12日0700伊萬里湾発、14日0400花鳥山通過の予定、速力九節、
        航路相崎瀬戸、三〇一六、三〇〇八
        筥崎丸(JGUN)火薬、蕪湖、東泰丸(JHTA)空船、陳家圩
      2.正午位置 
        12日相崎瀬戸
        13日北緯31度45分東経125度30分
      3.護衛艦 富津丸
        12日1230相ノ島西方にて合同す
 18.05.14:冨津丸機密第140645番電:
       佐第一八船団花鳥山着、護衛を止め上海に向う
 18.05.14:1520 冨津丸、上海着


【佐第一九船団】
 18.05.15:0900 平島、佐世保発
 18.05.15:伊萬里湾集合地管理官機密第150938番電:
      1.佐第一九船団9隻
        15日0600伊萬里湾発、17日0800花鳥山通過の予定、速力九節、
        航路相崎瀬戸、三〇一六、三〇〇八
        大冶丸(JOIB)、若松丸(JOTB)、金嶺丸(JGOR)以上蕪湖、勝利丸(JATS)荻港、
        順豐丸(JJSR)陳家圩、泰山丸(JVOQ)馬鞍山、隆西丸(JXDM)ホンゲイ、
        建和丸(JRFR)、昌仁丸(JEKD)以上楡林
      2.正午位置 
        15日相崎瀬戸
        16日北緯31度45分東経125度45分
      3.南下船花鳥山にて分離大陸接岸、楡林22日1700、ホンゲイ23日1700着の予定
        正午位置 
        17日北緯30度13分東経122度44分
        18日北緯27度00分東経120度50分
        19日北緯24度10分東経118度40分
        20日北緯22度27分東経115度38分
        21日北緯20度10分東経112度40分
        22日北緯17度42分東経109度50分
        23日北緯20度10分東経107度10分
      4.護衛艦 平島
        15日1200相崎瀬戸にて合同す
      5.昌仁丸石炭、機械類、木材、雑貨、便乗者105名、其の他空船
 18.05.17:平島機密第170700番電:
       佐第一九船団馬鞍群島沖着
 18.05.17:平島機密第171500番電:
       上海着


【佐第二〇船団】
 18.05.15:1430 第三十八號哨戒艇、佐世保発
 18.05.15:長崎在勤海軍武官機密第151610番電:
       佐第二〇船団
       雲仙丸、上海丸
       護衛艦 第三十八號哨戒艇
       5月15日1600上海に向い長崎発、速力十二節、5月17日0700着の予定
       正午位置 北緯31度48分東経125度31分
       船客   上海丸 500名、雲仙丸396名
       積荷雑貨 上海丸 500瓲、雲仙丸430瓲
 18.05.17:0910 第三十八號哨戒艇、佐世保着


【佐第二一船団】
 18.05.18:0900 峯風、佐世保発
 18.05.18:伊萬里湾在勤海軍武官機密第181452番電:
      1.佐第二一船団3隻
        18日0600伊萬里湾発、20日1000花鳥山通過の予定、速力八節、
        航路相崎瀬戸、三〇一六、三〇〇八
        大圖丸(JFTD)馬鞍山、御影丸(JUEB)荻港、佛蘭西丸(JAJD)鳳翔、何れも空船
      2.18日相崎瀬戸
        19日北緯31度49分東経125度55分(正午位置 )
      3.護衛艦 峯風 18日1200相崎瀬戸にて会合す
 18.05.20:1200  峯風、上海着


【佐第二二船団】
 18.05.21:1015 鷹島、佐世保発
 18.05.21:鷹島機密第211344番電:
       佐第二二船団(宮崎丸(JGHO)安國丸(JGJR)豐浦丸(JONB)鵜戸丸(JACR)萬壽丸(JIKD)
       日コ丸(JZLL))を直接護衛(第二大運丸(JZMB)第二十八永田丸(JFBI)速力七節を間接護衛)
       M、D、21日1700富江沖通過、大瀬崎南7浬より花鳥山の北7浬に直航、速力八、五節、
       23日1000花鳥山着の予定
       正午位置 22日北緯31度50分東経126度00分
 18.05.23:鷹島機密第231209番電:
      1.佐第二二船団23日0600花鳥山着
      2.間接護衛の第二十八永田丸は機関故障の為21日1500五島に向け引返せり


【佐第二三船団】
 18.05.23:1000 燕、佐世保発
 18.05.24:燕機密第241312番電:
       佐二三船団1600橘湾発女島を経て花鳥山に直航、速力十二節
       正午位置 北緯31度30分東経125度40分、26日0700上海着の予定
     *長崎〜上海間を敷設艇燕が5隻を護衛した船団。 
      具体的に船団構成を示した資料を発見できないが前後の船団の状況から燕が護衛した支第二三船団の
      往航船団、すなわち、上海丸、雲仙丸、吉林丸、さんとす丸、相良丸の5隻と推定される。


【佐第二四船団】
 18.05.24:0900 平島、佐世保発
 18.05.24:伊萬里湾集合地管理官機密第240948番電:
      1.佐第二四船団5隻
        24日0600伊萬里湾発、26日1000花鳥山通過の予定、速力八、五節、
        航路相崎瀬戸、三〇一三
        杭寧丸(JWRQ)雑貨、~宮丸(JDWB)雑貨、以上上海、~和丸(JGIP)陳家圩、
        豫州丸(JIVB)楡林、昭慶丸(JLHM)兵器需品、木材、便乗者178名高雄
      2.正午位置 
        24日相崎瀬戸
        25日北緯32度30分東経125度33分
      3.南下船花鳥山にて分離大陸接岸、高雄29日0800、楡林6月1日0800着の予定
        正午位置 
        26日泗礁山西方
        27日北緯27度39分東経121度27分
        28日北緯24度55分東経119度30分
        29日北緯22度48分東経116度48分
        30日北緯21度40分東経111度40分
        31日北緯19度40分東経111度15分
      4.護衛艦 平島及昭慶丸
        24日1200相崎瀬戸にて会合す
 18.05.26:平島機密第260630番電:
       佐第二四船団花鳥山通過
 18.05.26:平島機密第261430番電:
       上海着


【佐第二五船団】
 18.05.27:1000 海威、佐世保発
 18.05.27:伊萬里湾集合地管理官機密第270930番電:
      1.佐第二五船団7隻
        27日0600伊萬里湾発、29日1200花鳥山通過の予定、速力八、五節、
        航路相崎瀬戸、三〇一三
        たまひめ丸(JDWC)荻港、和山丸(JDCR)馬鞍山、馬來丸(JEMD)、宗像丸(JFIC)、
        第八多聞丸(JCFR)、筥崎丸(JGUN)以上蕪湖、高見山丸(JBTC)軍需品、上海(廣東)
      2.正午位置 
        27日相崎瀬戸
        28日北緯32度30分
      3.護衛艦 海威
        27日1400相ノ島南3浬にて会合す
 18.05.28:佐鎮機密第281030番電:
       佐第二五船団は0130北緯32度15分東経125度45分の敵潜を避け直に60浬南下し上海に向へ
 18.05.28:佐世保海軍航空隊機密第281543番電:
       水偵一機佐鎮機密第85番電に依る済州島西南方敵潜水艦附近30浬索敵攻撃を実施敵を見ず視界20浬
       佐第二五船団1035北緯31度38分東経126度47分針路250度
       0830発進1326帰着
 18.05.29:海威機密第291650番電:
       敵潜水艦の雷撃を受く沈没の虞あり
       北緯31度東経122度39分
       筥崎丸、高見山丸
 18.05.29:海威機密第291730番電:
       高見山丸沈没しつつあり、筥崎丸航行不能救助を要す
       我敵潜水艦攻撃中地点花鳥山の10度12浬
 18.05.29:海威機密第291920番電:
       高見山丸船長以下45名総員救助(軽傷者4名)後部沈下沈没しつつあり
 18.05.29:海威機密第292344番電:
        貴機密第292120番電
        状況調査の結果機雷の算大なり、尚被害時雷跡を見ず
 18.05.30:海威機密第301400番電:
       1400掃蕩を止め栗と分離す
       高見山丸乗員搭載の上上海に向う
       高見山丸沈没、筥崎丸上海に向け曳航中


【佐第二六船団】
 18.05.31:0900 峯風、佐世保発
 18.05.31:伊萬里湾集合地管理官機密第311215番電:
      1.佐第二六船団15隻(富江湾合同2隻を含む)
        31日0600伊萬里湾発、2日1430花鳥山の300度20浬着の予定、速力八節、
        航路相崎瀬戸、三〇一三 S61より余山に向う
        高岡丸(JNKD)陸軍150名、上海、順陽丸(JKLB)陸軍30名、馬鞍山、
        盛丸(JCGC)大安丸(JITB)南華丸(JHMA)金嶺丸(JGOR)以上蕪湖、
        三池山丸(JBID)若松丸(JOTB)以上陳家圩、
        浦戸丸(JJWR)、上海(馬鞍山)、大新丸(JDMA)、九龍(昭南)、
        大安丸(JJQK)コークス、香港、日高丸(JYVR)木材、八所、銀嶺丸(JYPR)楡林
      2.正午位置 
        31日相崎瀬戸
        1日北緯32度30分東経125度50分
      3.護衛艦 峯風、
        大立白耳義丸(JIJD)盤谷、安洋丸(JAYD)西貢
        31日1700黄島の南5浬にて会合す
      4.南下船ベルブイにて分離大陸接岸、6月4日2200厦門着の予定 
        正午位置 
        3日北緯27度55分東経121度40分
        4日北緯24度50分東経119度25分
 18.06.02:0630 峯風、花鳥山63度19浬
 18.06.02:大立機密第020900番電:
       佐第二六船団0900泗礁山北方にて解列
       本艇1530呉淞着の予定

支船団

【支第一船団】
 18.04.05:鷹島機密第050900番電:
       船団六隻(鳴尾丸順豐丸金龍丸安國丸、雲海丸、盛丸)を護衛し5日0700呉淞発速力八節
       ベルブイより大瀬崎直航7日0900富江沖着、宇久島にて解列の予定
       6日正午位置北緯32度00分東経126度00分
 18.04.05:佐鎮機密第051400番電:
      1.5日呉淞発鷹島護衛船団を支第一船団と呼称す
      2.5日鹿児島発第七利丸護衛船団を鹿第一船団と呼称す
 18.04.06:鷹島機密第061142番電:
      1.昨夜来の降雨による視界不良と荒天の為、支第一船団を見失い黎明を待ち反転一時間半に亘り捜索
        せるも見当らざるに依り予定針路北緯55度東を北上せるに0945位置北緯31度46分東経124度22分に於
        て昇降口屋根仮設便所らしき浮流物4個を発見、荒天の為破壊されたるものの如し目下附近捜索中
        なるも其の他の浮流物を認めず視界4粁
      2.現場捜索は1200にて打切り船団捜索の為予定針路を北上す 
 18.04.07:鷹島機密第070810番電:
       0700北緯32度45分東経124度40分附近に支第一船団らしき煤煙数条見ゆるも本艇続行し得ざるに付
       済州島兄弟錨地に仮泊命を待つ
 18.04.07:電令作第45号:佐海防機密第071107番電:
       鷹島は途中船団を捜索しつつ佐世保に帰投すべし
 18.04.08:1115 鷹島、佐世保着


【支第二船団】
 18.04.06:佐鎮機密第061035番電:
       支第二船団*
        雲仙丸 392名 豆粕他1376瓲
        上海丸 441名 豆粕他 560瓲
        吉林丸 417名 豆粕他2322瓲
       護衛艦峯風、速力一二節6日2230ベルブイ発長崎8日0900門司1500着の予定、航路大瀬崎直航
       正午位置
        7日東経125度24分北緯31度44分
 18.04.06:1500 峯風、上海発
 18.04.06:峯風機密第062130番電:
       済州島南西海面時化にて商船難航の虞あり支第二船団*の出港を明日に延期す
 18.04.07:峯風機密第070700番電:
       支第二船団*を護衛しベルブイ発
 18.04.08:峯風機密第081400番電:
       黄島附近にて支第二船団*の護衛を止む、異状なし
 18.04.08:1830 峯風、基隆着 

* 鷹島も峯風もそれぞれが護衛する船団を支第一船団として扱っていたらしく原文ではそれぞれ支第一船団と
 しています。佐鎮機密第550号ノ79(18.05.24)別紙:佐(支)船団運航状況隻数表では当船団を支第一船団
 とし、鷹島護衛船団の方を支第二船団としていますが、鷹島護衛船団の方が発航日が早いこと、佐鎮機密第
 051400番電により鷹島護衛船団の方を支第一船団と呼称することが定められていることを併せ考え、
 当サイトでは原文に拘らず峯風護衛の本船団をすべて支第二船団と読み替えます。


【支第三船団】
 18.04.14:上根機密第141002番電:
      1.支第三船団(鉱石輸送船)
         宇賀丸6650噸、陸兵726名、筥崎丸5000噸、乾安丸4400噸、馬來丸6500噸、豐浦丸3600噸、
         第八御影丸5460噸、和山丸6851噸以上八幡行、17日1200六連着
         美崎丸6950噸広畑行、18日1400着、利根川丸8110噸室蘭行、20日0700着
      2.護衛艦 鷗
        14日1400呉淞発、船団速力八節、航路大瀬崎直航16日1800富江沖着古志岐島附近にて解列の予定
      3.正午位置
        15日北緯31度18分東経124度40分
        16日北緯32度15分東経128度00分
 18.04.14:鷗機密第141940番電:
       支第三船団14日1900揚子江航路浮標発
 18.04.15:鷗機密第151456番電:
       1305敵潜水艦を探知(北緯31度24分東経124度16分)捕捉し爆雷攻撃をなし反転、油浮流するを認む
       更に爆雷攻撃をなす、使用爆雷16個


【支第四船団】
 18.04.14:平島機密第141930番電:
       佐第四船団を護衛上海着、16日0900支第四船団を護衛上海発の予定
 18.04.15:上根機密第151527番電:
      1.支第四船団
         上海丸500名、雲仙丸396名
      2.護衛艦 平島、16日1600上海発18日0700長崎着の予定、速力十二節、航路直航
      3.正午位置
         17日東経125度40分北緯31度50分
 18.04.16:平島機密第161614番電:
       支第四船団を率い上海発1600
 18.04.18:平島機密第180530番電:
       支第四船団長崎港外着0530
 18.04.18:0650 平島、佐世保着


【支第五船団】
 18.04.17:1500 峯風、呉淞発
 18.04.17:上根機密第171630番電:
      1.支第五船団(礦石載貨噸数)
        東泰丸4450、金嶺丸7920、若松丸3620、大冶丸3650以上八幡行
        南京丸8000鶴見行、美崎丸6950広畑行、幸成丸佐世保行、謙譲丸函館行
      2.護衛艦 峯風
        17日1600呉淞発大瀬崎直航、19日1830富江湾沖着、古志岐島附近にて解列、20日1200神戸着の予定
        船団速力八節
      3.正午位置
        18日東経124度17分北緯31度34分
        19日東経127度54分北緯32度24分
 18.04.17:峯風機密第172130番電:
       支第五船団を護衛しベルブイ発
 18.04.19:佐防機密第191412番電:
       船団七隻護衛艦峯風夜間航行
       19日2200相ノ島、20日0100古志岐島通過の予定
 18.04.19:峯風機密第191730番電:
       黄島附近に於て支第五船団の護衛を止む、異状なし
 18.04.19:1820 峯風、富江着

* 原文ではそれぞれ難錦丸 幸盛丸となっているが、そういう名の船はないので南京丸、幸成丸の誤記と判断。


【支第六船団】
 18.04.20:上根機密第201413番電:
      1.支第六船団
        大圖丸、隆東丸、御影丸以上八幡行
        親和丸 若松行
        佛蘭西丸 川崎行
        順陽丸とよさか丸以上大阪行
        幸光丸 神戸行
        宮崎丸 広畑行
        丹後丸 門司行
      2.護衛艦 燕 船団速力八節
      3.20日2200ベルブイ発航路大瀬崎へ直航22日1800富江沖着古志岐島附近にて解列23日1300六連島着の
        予定
      4.正午位置
        21日北緯31度00分東経124度00分
        22日北緯32度00分東経128度00分
 18.04.22:燕機密第221300番電:
       支第六船団10隻22日1800黄島通過北上、速力八、五節、相崎瀬戸2400、古志岐島より夜間航行許可
       相成度
 18.04.22:佐防機密第221730番電:
       船団十隻(護衛艦燕)夜間航行、22日2100相ノ島、2400古志岐島通過、北上の予定


【支第七船団】
 18.04.23:大立機密第231250番電:
       本日1120呉淞沖にて支第七船団出港の際(本艇錨泊中)安國丸觸衝船首材を折損せしめらる航行不可能
       となりたり(上海迄自力航行差支なし)、爾後の行動に関し何分の指示を乞う
 18.04.24:上根機密第241027番電:
      1.支第七船団(礦石、陸兵)
        銀嶺丸8200噸、安國丸7500噸、盛丸7500噸、大安丸(JJQK) 800噸以上八幡行
        大安丸(JITB) 8200噸1224名、広畑行
        海上トラック第二東盛丸続行下関行
      2.護衛艦 鷗、船団速力八節
      3.24日0830呉淞発航路大瀬崎へ直航26日1000富江沖着古志岐島附近にて解列、27日未明六連島着の予定
      4.正午位置 25日東経124度36分北緯31度52分
 18.04.24:鷗機密第241655番電:
       支第七船団24日1830花鳥山発、
       25日正午北緯31度38分東経125度15分
       26日正午大瀬崎着の予定
 18.04.26:鷗機密第261319番電:
      1.支第七船団、1230大瀬崎、相崎瀬戸を通過、古志岐島東方にて解列の予定
      2.左記燃料4月27日早朝搭載方依頼す
        海軍煉炭45瓲、重油12瓲


【支第八船団】
 18.04.24:上根機密第241642番電:
      1.支第八船団
        上海丸 520名、860噸、雲仙丸 396名、1200噸、吉林丸、900名、2200噸
      2.護衛艦 海威、船団速力十二節、航路直航
      3.24日1730呉淞発、26日0900長崎着、
        吉林丸は黄島にて分離、相崎瀬戸、壹岐水道通過26日1400六連着の予定
      4.正午位置
        25日北緯31度45分東経125度18分
 18.04.26:海威機密第260617番電:
       24日2200ベルブイ附近に於て会合の為、雲仙丸、上海丸を投錨せしめ哨戒中、強流速に圧流され
       雲仙丸船首に接触右舷中央外鈑(第七重油庫)内火艇及カッターを損傷す
       1200佐世保着の予定、工廠手配を乞う
 18.04.26:1115 海威、佐世保着


【支第九船団】
 18.04.28:1020 峯風、呉淞着
 18.04.29:1400 峯風、呉淞発
 18.04.29:峯風機密第291400番電:
       支第九船団を護衛呉淞発
 18.04.29:上根機密第291630番電:
      1.支第九船団
        宇品丸  雑貨2155立方米、門司行
        三池山丸* 綿其の他4750立方米、便乗者10名、神戸行
        宗像丸  礦石4570噸、八幡行
        三島丸  蛍石2500噸、横浜行
      2.護衛艦 峯風、速力八節
      3.29日1300呉淞発、航路三〇〇六、1日1600富江着、
        古志岐島附近にて解列、2日1200六連着の予定
        正午位置
        30日 北緯31度30分東経124度40分
        1日 北緯32度26分東経128度03分
 18.05.01:峯風機密第011330番電:
       黄島附近にて支第九船団の護衛を止む、異状なし
 18.05.01:1800 峯風、佐世保着

* 原文の三池丸は三池山丸の誤記。


【支第一〇船団】
 18.04.29:大立機密第291900番電:
       本日0800出渠、明日1230出港、支第十船団を護衛、3日1300入港の予定
 18.04.30:上根機密第301635番電:
      1.支第十船団
        鳴尾丸、礦石6830瓲、陸兵1432名、門司行、
        たまひめ丸、礦石4700瓲、安房丸*、礦石600瓲、以上八幡行
      2.護衛艦 大立、速力八節
      3.30日1500呉淞発、航路三〇〇六
        2日2200古志岐島附近にて解列、3日1000六連島着の予定
      4.正午位置
        1日北緯32度06分東経124度22分
        2日北緯33度12分東経127度09分
 18.04.30:大立機密第302310番電:
       30日2300支第十船団を護衛ベルブイ発2400より電波管制となす
 18.05.02:大立機密第022000番電:
       2日1830宇久島北方にて支第十船団(鳴尾丸、たまひめ丸、安房丸)解列
       2000電波管制を解く、本艇3日1300佐世保着の予定
 18.05.03:1200 大立、佐世保着

* 原文の安波丸は安房丸の誤記と判断。


【支第一一船団】
 18.05.03:燕機密第031630番電:
       支第十一船団(香港第三二船団)3隻
       3日1600泗礁山発、黄島通過迄直接護衛、速力八節、航路直行、
       はあぶる丸曉天丸、宇品行、日久丸、八幡行、
       正午位置 4日北緯31度30分東経125度30分
            5日北緯32度30分東経129度00分
             6日0600六連島着の予定
 18.05.05:燕機密第050540番電:
       支第十一船団0530黄島通過、我護衛を止む
 18.05.05:1000 燕、佐世保着


【支第一二船団】
 18.05.02:平島機密第021415番電:
       支第十二船団を護衛し上海発1400
 18.05.02:上海根機密第021830番電:
      1.支第十二船団(船客、雑貨)
        雲仙丸(396名、1200噸)、上海丸(520名、600噸)
      2.護衛艦 平島、速力十二節
      3.2日1400上海発直航、4日0600長崎着の予定
      4.正午位置
        3日北緯31度55分東経126度10分
 18.05.04:0830 平島、佐世保着


【支第一三船団】
 18.05.04:鷹島機密第040950番電:
       支第一三船団(田子の浦丸太隆丸、筥崎丸、順豐丸)を直接護衛、4日0800呉淞発、速力九節、
       ベルブイより大瀬埼直航、6日0300富江沖にて解列の予定
       5日正午位置 北緯32度10分東経126度15分
 18.05.06:1102 鷹島、佐世保着


【支第一四船団】
 18.05.07:上海根機密第071120番電:
      1.支第十四船団(積荷、行先)
        勝利丸、礦石3824噸、大冶丸、礦石3600噸、以上八幡、金嶺丸、礦石7600噸、川崎、
        第八御影丸、礦石5250噸、鶴見
      2.護衛艦 鷗、速力八節
      3.7日0900呉淞発、大瀬崎直航、9日1100富江沖着、古志岐島附近にて解列、10日未明六連着の予定
      4.正午位置
        8日北緯31度49分東経125度37分
        9日北緯32度30分東経128度56分


【支第一五船団】
 18.05.11:1500 峯風、上海発
 18.05.13:峯風機密第130200番電:
       黄島附近にて支第十五船団の護衛を止む
 18.05.13:0800 峯風、佐世保着
     *上海〜富江間を驅逐艦峯風が3隻を護衛した船団。
      具体的に船団構成を示した資料を発見できないが前後の船団の状況から峯風が護衛した佐第一五船団の
      復航船団、すなわち、上海丸、雲仙丸、吉林丸の3隻と推定される。


【支第一六船団】
 18.05.10:上海根機密第101331番電:
      1.支第一六船団(礦石積載)
        馬公丸6250瓲広畑行、大圖丸3990瓲八幡行、光安丸、糖蜜1000瓲、門司行
      2.護衛艦 海威
        10日1030呉淞発、速力八節、大瀬崎直航、12日1400富江沖着、古志岐埼附近にて解列、
        13日0800六連着の予定
      3.正午位置
        11日北緯31度43分東経125度17分
        12日大瀬崎附近
 18.05.12:海威機密第121845番電:
       支第一六船団大瀬着1700相崎瀬戸通過2400
 18.05.12:1115 海威、佐世保着


【支第一七船団】
 18.05.13:上海根機密第131148番電:
      1.支第一七船団(積荷、陸兵、行先)
        日高丸5486瓲八幡、安國丸5494瓲八幡、宇賀丸4433瓲1417名大阪、南華丸4065瓲大阪、
        とよさか丸軍需品2090瓲大阪、順陽丸5065瓲1589名広畑
      2.護衛艦 燕 船団速力八節
      3.13日1400呉淞発大瀬崎直航、15日1800富江沖着、古志岐島附近にて解列、
        16日1100六連着の予定
        正午位置
        14日北緯31度30分東経124度30分
        15日北緯32度20分東経128度00分
 18.05.13:燕機密第131530番電:
       支第一七船団6隻を率い1400呉淞発
 18.05.15:燕機密第151500番電:
       支第一七船団6隻1430大瀬崎着護衛を止む、船団速力八節
       1700黄島を通過北上、2030相ノ島、2130相崎瀬戸、2300黒母瀬通過の予定
 18.05.16:0700 燕、佐世保着


【支第一八船団】
 18.05.17:1520 冨津丸、上海発
 18.05.17:上海根機密第171813番電:
      1.支第一八船団
        盛丸、礦石5463瓲、北京丸、屑鉄2300瓲、銀嶺丸、礦石593瓲、宗像丸、礦石4570瓲以上、八幡行、
        鳴尾丸、礦石4823瓲、陸兵1462名、尼崎、保津川丸、雑貨1700瓲、宇品行
      2.護衛艦 富津丸 船団速力八節
      3.17日1500呉淞発大瀬崎直航、19日1800富江沖着、古志岐島附近にて解列、
        20日0900六連着の予定
        正午位置
        18日北緯31度32分東経124度18分
        19日北緯32度21分東経127度58分
 18.05.17:冨津丸機密第172035番電:
       ベルブイより支第一八船団に保津川丸を編入せり
 18.05.19:冨津丸機密第191800番電:
       支第一八船団黄島を通過し護衛を止む
       該船団の防禦海面内夜間航行許可せられ度20日0130古志岐島にて解列の予定
 18.05.20:0905 冨津丸、佐世保着


【支第一九船団】
 18.05.19:上海根機密第191841番電:
      1.支第一九船団
        大安丸、陸兵1549名、礦石8300瓲、筥崎丸、礦石5200瓲以上、八幡行、
        親和丸、蛍石2500瓲、博多行、東泰丸、礦石4428瓲、大阪行
      2.護衛艦 平島 速力八節
      3.19日1900呉淞発大瀬崎直航、21日2100富江沖着、古志岐島附近にて解列、
        22日0900六連着の予定
      4.正午位置
        20日北緯31度25分東経123度50分
        21日北緯32度15分東経127度30分
 18.05.22:0900 平島、佐世保着


【支第二〇船団】
 18.05.18:1540 第三十八號哨戒艇、上海発
 18.05.18:上海根機密第181555番電:
      1.支第二〇船団
        上海丸500名、700瓲、雲仙丸400名、1200瓲
      2.護衛艦 第三十八號哨戒艇 速力一二、五節
      3.18日1500上海発大瀬崎直航、20日0600長崎着予定
      4.正午位置
        19日北緯31度53分東経125度30分
 18.05.20:1020 第三十八號哨戒艇、佐世保着


【支第二一船団】
 18.05.22:0630 峯風、上海発
 18.05.22:上海根機密第221023番電:
      1.支第二一船団
        泰山丸、礦石6100瓲、若松丸、礦石3600瓲以上、八幡行、
      2.護衛艦 峯風 速力八節
      3.22日0930呉淞発大瀬崎直航、24日0800富江沖着、古志岐附近にて解列、25日未明六連着の予定
      4.正午位置
        23日北緯31度43分東経125度41分
 18.05.24:峯風機密第241030番電:
       支第二一船団23日正午以後荒天の為、船団航行困難となり24日1030五島西方約30浬に於て予定の
       航路獨航を命ず、毎時無線連絡に依り異状なきを確認す
 18.05.24:1800 峯風、佐世保着


【支第二二船団】
 18.05.25:上海根機密第221023番電:
      1.支第二二船団
        (礦石)大冶丸3650瓲、寶嶺丸7700瓲、勝利丸3827瓲、順豐丸6200噸以上、八幡行、
         嘉山丸8090瓲大阪行、隆東丸4850瓲佐賀関行
      2.護衛艦 鷹島 速力八節
      3.25日1030呉淞発大瀬崎直航、27日1200富江沖着、古志岐島沖にて解列、28日未明六連着の予定
      4.正午位置
        26日北緯31度45分東経125度15分
 18.05.25:鷹島機密第251137番電:
       支第二二船団(寶嶺丸、勝利丸、嘉山丸、順豐丸、大冶丸、隆東丸)を直接護衛、25日1530ベルブイ発
       大瀬崎に直航、速力八節、27日1200黄島を通過の予定、26日正午位置北緯31度45分東経125度15分
 18.05.27:鷹島機密第270939番電:
       支第二二船団27日0930黄島を通過す
 18.05.24:1400 鷹島、佐世保着


【支第二三船団】
 18.05.28:燕機密第281630番電:
       支第二三船団 2230花鳥山発東経126度28分北緯31度15分を経て大瀬崎に向う
       正午位置
        29日北緯31度10分東経125度20分
        30日0700富江湾着の予定
 18.05.29:上海根機密第290645番電:
      1.支第二三船団
         C船雲仙丸396名雑貨1200瓲、C船上海丸498名雑貨800瓲以上長崎行、
         C船吉林丸900名雑貨1300瓲門司経由神戸行、
         B船さんとす丸30名雑貨3000立方米大阪行、相良丸450名佐世保行
      2.護衛艦  速力一二節
      3.28日1500上海発済州南寄り富江沖30日0400着、長崎着30日0800、六連着30日1700、佐世保着30日1130
      4.正午位置
        29日北緯32度00分東経124度40分
 18.05.30:1300 燕、佐世保着


【支第二四船団】
 18.05.28:上海根機密第281637番電:
      1.支第二四船団
        (礦石船)御影丸3300瓲、佛蘭西丸8300瓲、大圖丸2900瓲
      2.護衛艦 平島 速力八節
      3.28日1500呉淞発航路済州島南より富江1900着、古志岐沖にて解列、六連着31日1500
      4.正午位置
        29日北緯32度12分東経124度08分
        30日北緯32度37分東経127度45分
 18.05.28:平島機密第281645番電:
       支第二四船団を護衛呉淞発、速力八節、ベルブイより大瀬崎直航
       正午位置
         29日北緯31度32分東経124度35分
         30日北緯32度25分東経128度18分
       黄島30日1600
 18.05.28:佐防戦機密第281905番電:
       支第二四船団は済州島南西の敵潜水艦を避け航路三〇〇七基点TGを経て白瀬燈台に直航せよ
 18.05.30:平島機密第302100番電:
       我敵潜水艦の雷撃を受く損害なし
       地点白瀬灯台の324度12浬我之を攻撃中
 18.05.30:平島機密第302320番電:
       敵潜水艦に対し爆雷攻撃を加う投射爆雷12個、尚極力制圧中船団は目的地に向け続行せしめたり
 18.05.30:佐防戦機密第302320番電:
      1.30日2100平島は白瀬灯台の324度12浬にて敵潜水艦の雷撃を受け之を攻撃中
      2.佐世保防備隊司令は適宜の兵力を以て平島に協同之を撃滅すべし
      3.燕は直に出動平島に協力すべし
 18.05.31:佐防機密第310135番電:
      2.第二十五號驅潜特務艇、三峡丸、大安丸、竹東丸は直に出撃、平島に協力之を撃滅すべし 
 18.05.31:平島機密第310637番電:
       機密第302100番電中12浬を7浬に訂正され度
 18.05.31:平島機密第310945番電:
       機密第310852番電返
      1.被雷撃時の状況
        30日2100針路105度速力八節にて船団の右前方約一〇〇〇米にて航行中右90度より雷跡1本艦橋前下
        を通過直に攻撃移転す
      2.攻撃の時刻、回数
        第一次 2115 雷撃数9個
        第二次 2140    1個
        第三次 2151    2個
      3.各回次共確実探知捕捉せるに第三次攻撃後反響音消失せり爾後広範囲に亘り捜索探知せるも反響音
        なし
 18.05.31:平島機密第311025番電:
       天明を待ち効果を検討するに推定投射地点の270度4500米(白瀬灯台の310度9浬)に多量の気泡及
       油の湧出す地点を確認同点に対し更に0905、0935の2回(各3個宛)投射を反復実施せり撃沈確実と
       認む
 18.05.31:電令作第61号:佐海防機密第311141番電:
       効果を確認する迄反復攻撃を続行せよ
 18.05.31:電令作第62号:佐海防機密第311201番電:
       鷹島の位置に急航、協同攻撃せよ
 18.05.31:電令作第63号:佐海防機密第311228番電:
       鷹島の現場に急航敵潜水艦の撃滅に任ずべし  
 18.05.31:電令作第64号:佐海防機密第311229番電:
       尚爲念効果検閲を続行せよ
 18.05.31:電令作第65号:佐海防機密第311502番電:
      1.平島は尚監視を続行明朝効果再確認の上帰投せよ
      2.爾余の掃蕩部隊は掃蕩を続行すべし
 18.05.31:電令作第66号:佐防戦機密第311855番電:
       平島は女島南方の敵潜水艦位置に急航、協同攻撃に任ずべし
 18.05.31:平島機密第311900番電:
      1.今朝の攻撃後も依然白糸屑状の油広範囲に湧出しつつありたるも現在湧出る源確認困難なり
        海図には尚相当量の油浮流しあり
      2.残爆雷18


【支第二五船団】
 18.06.02:上根機密第020845番電:
      1.支第二五船団
        豐浦丸3600噸広畑行、萬壽丸8550噸川崎行、~和丸4650噸、安國丸8300噸、
        宮崎丸5340噸以上八幡行
      2.護衛艦 海威、第十雲海丸百jロ、速力八節
      3.2日0700呉淞発、航路済州島南廻り、4日1000古志岐島沖にて解列5日未明六連島着の予定
      4.正午位置
        3日北緯32度50分東経125度41分
 18.06.04:海威機密第041221番電:
       支第二五船団1300黄島着1700相崎瀬戸通過の予定


【支第二六船団】
 18.06.04:上根機密第040910番電:
      1.シ第二六船団(搭載礦石)
        鵜戸丸5150瓲、宗像丸4600瓲以上八幡行、日コ丸6700瓲小倉行
      2.護衛艦 大立、速力八節
      3.4日0800呉淞発大瀬崎直航、6日1000黄島着解列7日未明六連島着の予定
      4.正午位置
        5日北緯31度40分東経125度30分
 18.06.04:大立機密第041230番電:
       1200支第二六船団を護衛し銅沙発
 18.06.06:大立機密第061510番電:
       1500黄島南方にて支第二六船団解列
       本艇7日1200佐世保に帰投の予定


【支第二七船団】
 18.06.08:上根機密第081206番電:
      1.支第二七船団(連絡船、礦石船)
        和山丸7140瓲、馬來丸6450瓲、たまひめ丸4700噸、三池山丸4570瓲以上八幡行、
        第八多聞丸3950瓲大阪行、雲仙丸船客396名綿實其の他1200瓲長崎行
      2.護衛艦 鷹島、速力八節
      3.8日1000呉淞発大瀬崎直航、10日1200黄島、古志岐島沖にて解列10日1000六連島着の予定
      4.正午位置
        9日北緯31度50分東経125度30分
 18.06.08:鷹島機密第081248番電:
       支第二七船団(雲仙丸、第八多聞丸、馬來丸、和山丸、三池山丸、たまひめ丸)を直接護衛
       8日1430ベルブイ発大瀬に直航、速力八節、10日1200黄島着に予定
 18.06.10:鷹島機密第101003番電:
       10日0930支第二七船団黄島着
 

鹿船団

【鹿第一船団】
 18.04.05:0555 第七利丸、鹿児島発
 18.04.05:佐鎮機密第051400番電:
      1.5日呉淞発鷹島護衛船団を支第一船団と呼称す
      2.5日鹿児島発第七利丸護衛船団を鹿第一船団と呼称す
 18.04.07:大島防機密第071415番電:
       鹿第一船団
        嘉義丸、湖南丸、隆東丸
       護衛艦 第七利丸
       名瀬1100発、那覇8日0700着
 18.04.08:1305 第七利丸、那覇着
 18.04.08:第七利丸機密第081455番電:
       8日1300所定任務完了


【鹿第二船団】
 18.04.12:熊野丸機密第121400番電:
       天候恢復次第、鹿第二船団4隻(泰世丸、琉球丸、開城丸、金十丸)護衛、名瀬寄港那覇に向う予定
 18.04.13:熊野丸機密第130800番電:
       鹿第二船団4隻(泰世丸、琉球丸、開城丸、金十丸)を護衛し13日1200山川発、速力八節、
       屋久島海峡より名瀬直航、14日1100名瀬着以後、開城丸を護衛、14日1500名瀬発、速力十節、
       大漁湾沖より伊平屋島西方接岸、伊江島西方を経て15日0930那覇入港の予定


【鹿第三船団】
 18.04.13:1415 黄河丸、佐世保発
 18.04.17:黄河丸機密第171400番電:
       鹿第三船団
        嘉義丸(名瀬経由那覇行)金十丸(名瀬行)南洋丸(古仁屋行)宮古丸(古仁屋経由那覇行) 
       17日1400鹿児島発、速力八、五節
       18日正午位置北緯28度45分東経130度04分、1600名瀬、1800古仁屋入港
       19日1500名瀬発
       20日那覇着
 18.04.18:黄河丸機密第181700番電:
       鹿第三船団(二隻)1700名瀬港着
 18.04.18:大島防機密第182110番電:
       鹿第三船団中、嘉義丸、金十丸、黄河丸護衛の下に1700名瀬発
       南洋丸、宮古丸1900古仁屋着
 18.04.19:大島防機密第191653番電:
       黄河丸、嘉義丸1500名瀬発、宮古丸1600古仁屋発途中にて合同、20日1100那覇入港の予定
 18.04.20:黄河丸機密第201100番電:
       鹿第三船団那覇着


【鹿第四船団】
 18.04.22:熊野丸機密第220915番電:
       鹿第四船団4隻(開城丸、臺中丸、第二靜興丸、運天丸)を護衛し
       22日1200山川沖発、速力八節、屋久島海峡より名瀬直航、
       23日1100名瀬着、1300名瀬発、曾津高より伊平屋島北岸接航、24日1200那覇着予定
 18.04.24:熊野丸機密第241340番電:
       1300那覇着、臺中丸(基隆行26日那覇発の予定)運天丸(西表行那覇発未定)の護衛に関し指示を乞う


【鹿第五船団】
 18.04.20:第二新東丸機密第201430番電:
       1400鹿児島に向け佐世保発、速力九、五節
 18.04.26:第二新東丸機密第260900番電:
        鹿第五船団(葛城山丸「古仁屋経由沖大東島」、湖南丸)
       26日1200山川沖発、27日0800名瀬着、同日1500同地発、28日1000那覇着の予定
 18.04.27:第二新東丸機密第271315番電:
       鹿第五船団1130名瀬着、葛城山丸は名瀬沖より沖大東島(ラサ島)へ直航せり、当方面視界不良、
       湖南丸荷揚の都合あり、行動予定一日延期す
 18.04.28:大島防機密第281415番電:
       鹿第五船団より分離の葛城山丸1200古仁屋発、沖大東島に向う
       29日1600着
       正午位置 北緯25度10分東経131度10分
 18.04.29:第二新東丸機密第291115番電:
       鹿第五船団1100那覇着


【鹿第六船団】
 18.04.30:黄河丸機密第301045番電:
       鹿第六船団
        慶運丸(名瀬経由那覇行)琉球丸(名瀬発喜界島行)厦門丸(那覇行)金十丸(名瀬行)
        橘丸 (1772噸、陸兵乗船、高雄経由昭南行、 速力一四節)
        三原丸( 697噸、陸兵乗船、高雄経由マニラ行、速力一二節) 
       30日1000鹿児島発、1日1100名瀬着、1500名瀬発、2日1100那覇着
       速力九節、橘丸、三原丸は那覇附近にて分離の予定
 18.05.01:黄河丸機密第011550番電:
       橘丸昭南行、三原丸第八戦隊行は特令なければ2日1300那覇港外にて鹿第六船団より分離、南西諸島及
       花蓮港より台湾東岸を接航4日1700高雄着の予定
       正午位置
        3日北緯24度30分東経123度35分
        4日北緯21度50分東経120度55分
 18.05.02:黄河丸機密第021345番電:
       鹿第六船団那覇着1330


【鹿第七船団】
 18.04.28:信電令作第17号:佐海防機密第281713番電:
       第二日正丸は5月3日佐世保発5日発予定の鹿第七船団の直接護衛を兼ね古仁屋を経て沖縄方面に行動
       補給任務に従事、帰路沖第七船団直接護衛に任ずべし
 18.05.03:1300 第二日正丸、佐世保発
 18.05.04:1430 第二日正丸、鹿児島着
 18.05.05:第二日正丸機密第050600番電:
       本艦第七船団(嘉義丸JKGD)(開城丸JKQC)(和歌丸JUAB)を護衛し5日0800鹿児島発、速力八節、
       途中名瀬に寄港、7日1300那覇入港の予定
       正午位置 5日佐多岬沖
            6日名瀬
            7日那覇港南
       和歌丸は途中6日0800名瀬にて分離、ラサ島に直航す
 18.05.05:0715 第二日正丸、鹿児島発
 18.05.06:1225 第二日正丸、瀬相着
 18.05.06:1700 第二日正丸、瀬相発
 18.05.06:大島防機密第062030番電:
      1.鹿第七船団 嘉義丸、開城丸(和歌丸、大島北方にて分離、沖大東島に向け7日1200着の予定)
        0800名瀬着
      2.第二日正丸1230瀬相着、1700発曾津高東端にて1600名瀬発の鹿第七船団と合同、那覇に向い7日
        1300発の予定
      3.沖第六船団黄河丸、C風丸、慶運丸、厦門丸、1030名瀬着
        琉球丸葛城山丸と合同、1240鹿児島に向け発、7日1200鹿児島着の予定
 18.05.07:第二日正丸機密第071511番電:
       鹿第七船団 嘉義丸、開城丸、7日1230那覇着
 18.05.07:1220 第二日正丸、那覇着


【鹿第八船団】
 18.05.08:1400 熊野丸、佐世保発
 18.05.10:熊野丸機密第101015番電:
       鹿第八船団6隻 慶運丸(名瀬寄港那覇行)日南丸(馬公行)琉球丸(名瀬行)
       播州丸(高雄経由盤谷行)厦門丸(名瀬経由那覇行)隆東丸(基隆行)を護衛し、10日1300山川沖発、
       速力八、五節、屋久島海峡より名瀬21日1000着、1300名瀬発曾津高埼より伊平屋島西岸接航
       12日1100那覇着の予定


【鹿第九船団】
 18.05.13:0830 黄河丸、佐世保発
 18.05.15:黄河丸機密第150800番電:
       鹿第九船団
        海順號、順源號、~州丸(那覇経由高雄行)、南海丸、開城丸(那覇行)、江龍丸(北大東島行)
        15日1100山川発速力八節、16日1000名瀬着1300名瀬発、17日1200那覇入港
 18.05.16:大島防機密第161450番電:
      1.沖第八船団 慶運丸、澎湖丸、0700名瀬着、1500鹿児島に向け発
      2.鹿第九船団 海順號、順源號、~州丸、南海丸、會昌丸、開城丸、0930名瀬着、1200那覇に向け発、
        17日1200着の予定
      3.綾葉丸17日2100北大東島着の予定
 18.05.17:關丸機密第171115番電:
       0930那覇発、1030鹿九船団より~州丸、海順號、順源號3隻、基隆を通過、高雄行を引継ぎ護衛
       基隆に向う、速力八、五節、18日正午石垣島北西方30浬、19日0530基隆沖着
       ~州丸は特殊油槽船を曳航、基隆通過、高雄行、基隆、高雄間護衛艦の有無通報を得度


【鹿第一〇船団】
 18.05.18:1400 第二新東丸、佐世保発
 18.05.20:第二新東丸機密第201012番電:
       鹿第十船団(慶運丸、厦門丸、那覇行)泰仁丸(沖大東島行)20日1300山川港発、21日1200名瀬着、
       同日1600同地発、22日1200那覇着の予定


【鹿第一一船団】
 18.05.24:熊野丸機密第242130番電:
       鹿第一一船団6隻 開城丸、嘉義丸(名瀬経由那覇行)臺中丸(那覇経由基隆行)光安丸、和興丸
       (基隆経由高雄行)琉球丸(名瀬行)を護衛、25日1200山川沖発、速力八節、屋久島海峡を経て
       26日1100名瀬着、1600名瀬発伊平屋島東岸を経て27日1300那覇着の予定
 18.05.26:熊野丸機密第261030番電:熊野丸機密第261021番電(佐防)
       鹿第一一船団 嘉義丸雷撃を受け沈没
       北緯28度50分東経129度32分
 18.05.26:第二新東丸機密第261200番電:
       我今より名瀬より鹿第一一船団救助に向う
 18.05.26:熊野丸機密第261615番電:
      1.1040サンド岩の270度6.5浬にて嘉義丸雷撃を受け直に爆雷攻撃を行う
        使用爆雷8個効果不明引続き附近掃蕩中
      2.1050嘉義丸沈没漂流者及屍體全部収容名瀬港に向はしめ船団は名瀬に避泊せしむ
 18.05.26:大島防機密第262010番電:
       鹿第一一船団中、臺中丸、琉球丸、興安丸、陸軍専用船一隻(大型船)1720名瀬着
 18.05.28:大島防機密第281534番電:
      1.鹿第一一船団 開城丸、臺中丸、興安丸、和興丸(那覇行)琉球丸(喜界島経由徳之島口永良部島、
        与論島行)1200名瀬発29日1000那覇入港の予定
      2.嘉義丸遭難船客224名開城丸に便乗那覇向け出港せり


【鹿第一二船団】
 18.05.30:黄河丸機密第301100番電:
       鹿第十二船団
        厦門丸、運天丸(名瀬経由那覇行)、南丸(名瀬経由沖大東島行)、第三大和丸(基隆経由西貢行)
        30日1030山川発速力七、五節、吐噶喇群島に接航し黄島東岸より名瀬に向け直航、31日1300名瀬着
        1700名瀬発1日1800那覇着
 18.05.30:大島防機密第301715番電:
       敵潜水艦の状況に鑑み鹿第十二船団護衛の為第三報國丸及曾文丸を30日夕刻瀬相発名瀬方面派遣
       報國丸は黄島東方より名瀬着迄直接護衛、曾文丸は名瀬15度310度20浬圏内を船団入港迄哨戒掃蕩
       同船団名瀬出港後徳之島附近迄両艇は直接護衛す


【鹿第一三船団】
 18.06.09:佐世保海軍通信隊沖縄分遣隊機密第091538番電:
       鹿第一三船団
       日寅丸、澎湖丸(JXWL)基隆行、智利丸(JKED)西貢行、滿泰丸盤谷行1500発、速力八・五節
       先島群島北錨地附近接航、10日正午多良間北方15浬、11日正午基隆着、
       護衛艦 關丸、帰途 第六昭和丸

沖船団

【沖第一船団】
 18.04.08:佐鎮機密第082320番電:
       第七利丸をして沖第一船団(嘉義丸等)の護衛実施方取計はれ度
 18.04.09:電令作第47号:佐海防機密第090753番電:
       第七利丸は沖第一船団嘉義丸等の直接護衛に任ずべし
 18.04.13:第七利丸機密第130600番電:
       沖第一船団二隻湖南丸JAJB、嘉義丸JKGD、13日1000鹿児島に向け那覇発速力九節、名瀬14日0600着
       1200発鹿児島15日1200着の予定
       航路奄美群島西側吐噶喇群島東側北上屋久島海峡を通過
       正午位置 13日北緯26度29分東経127度41分
?18.04.14:1008 第七利丸、那覇発 
 18.04.15:第七利丸機密第151235番電:
       沖第一船団予定通鹿児島着
?18.04.16:1243 第七利丸、山川着


【沖第二船団】
 18.04.16:熊野丸機密第161445番電:
       開城丸を護衛し17日1430那覇発、18日1000名瀬着、名瀬より沖船団を護衛し鹿児島に向う予定
 18.04.18:熊野丸機密第181415番電:
       開城丸を護衛し18日1900名瀬発、速力九、五節、屋久島海峡を経て19日1700鹿児島着の予定
       19日正午位置 佐多岬灯台の南西8浬


【沖第三船団】
 18.04.23:黄河丸機密第230930番電:
       沖第三船団
       嘉義丸(名瀬経由大阪行)慶運丸(名瀬経由鹿児島行)23日1200那覇発、速力八、五節、24日1000
       名瀬着、1200発、25日1800鹿児島着
       嘉義丸は25日1400佐多岬にて分離の予定、同船の航路護衛に関し指示を乞う
 18.04.24:黄河丸機密第241145番電:
       名瀬より沖第三船団に琉球丸(鹿児島行)を加へ嘉義丸は鹿児島寄港、清水補給後26日0000同地発
       甑海峡、相崎瀬戸経由北上の予定、
       26日正午 北緯32度16分東経129度49分
 18.04.25:黄河丸機密第251515番電:
       沖第三船団鹿児島着1500


【沖第四船団】
 18.04.27:熊野丸機密第270935番電:
       沖第四船団2隻
       開城丸(鹿児島行)第二靜興丸(下関行)を護衛、27日1400那覇発、速力九節、
       伊平屋島南岸より曾津高直航、
       28日1100名瀬着、1300名瀬発、屋久島海峡を経て29日1100山川沖着、開城丸解列
       1600山川沖発、30日0000釣掛埼の45浬にて解列
       第二靜興丸は黄島接航、相崎瀬戸を経て下関に向はしむる予定
 18.04.28:熊野丸機密第281245番電:
       1000名瀬着
       沖第四船団二隻泰世丸、湖南丸、30日0000釣掛埼灯台西5浬にて解列、黄島接航、相崎瀬戸を経て
       大阪に向はしむ
 18.04.28:電令第6号:佐海防機密第281653番電:
       熊野丸は沖第四船団の護衛終了後、佐世保に帰投すべし
 18.04.30:1030 熊野丸、佐世保着


【沖第五船団】
 18.04.29:佐防機密第292302番電:
       機密第291746番電誤作に付左の通訂正され度
      佐鎮海面防備部隊電令作第53号:
       第二新東丸は単独鹿児島に回航、3日午前佐世保に向け鹿児島発立~(筏曳航)の直接護衛に任ずべし
 18.05.05:那覇海上交通保護部機密第051212番電:
       沖第五船団
       慶運丸、厦門丸、5日1200那覇発、6日1000名瀬着、1300発、7日1600鹿児島着、速力八、五節、
       護衛艦 黄河丸
 18.05.05:大島部隊海上交通保護部機密第051212番電:
       沖第五船団慶運丸、厦門丸、5日1200那覇発6日1000名瀬着1300発、7日1600鹿児島着、速力八、五節
       護衛艦 黄河丸
 18.05.07:黄河丸機密第071200番電:
       沖第五船団 慶運丸、厦門丸、琉球丸葛城山丸を護衛し鹿児島湾着
       本艇葛城山丸(神戸行)を護衛、1200湾口発、1900阿久根仮泊、8日0500仮泊地発にて佐世保に回航
       葛城山丸は崎戸附近より航路指示をなし単独北上せしむ、速力九節
 18.05.08:1320 黄河丸、佐世保着


【沖第六船団】
 18.05.06:大島防機密第062030番電:
      1.鹿第七船団 嘉義丸、開城丸(和歌丸、大島北方にて分離、沖大東島に向け7日1200着の予定)
        0800名瀬着
      2.第二日正丸1230瀬相着、1700発曾津高東端にて1600名瀬発の鹿第七船団と合同、那覇に向い7日
        1300発の予定
      3.沖第六船団黄河丸、C風丸、慶運丸、厦門丸、1030名瀬着
        琉球丸葛城山丸と合同、1240鹿児島に向け発、7日1200鹿児島着の予定


【沖第七船団】
 18.04.28:信電令作第17号:佐海防機密第281713番電:
       第二日正丸は5月3日佐世保発5日発予定の鹿第七船団の直接護衛を兼ね古仁屋を経て沖縄方面に行動
       補給任務に従事、帰路沖第七船団直接護衛に任ずべし
 18.05.10:佐世保海軍通信隊沖縄分遣隊機密第101215番電:
       沖第七船団
       開城丸、嘉義丸、臺中丸10日1200那覇発、速力八節、途中名瀬に寄港、12日頃鹿児島着の予定
       正午位置 名瀬西方沖
       護衛艦 第二日正丸
 18.05.11:大島防機密第111958番電:
       沖第七船団 開城丸、嘉義丸、臺中丸、本日1200鹿児島に向け名瀬発、明日0900鹿児島入港の予定、
       護衛艦 第二日正丸


【沖第八船団】
 18.05.14:熊野丸機密第141305番電:
       沖第八船団3隻
       慶運丸、厦門丸(鹿児島行)、澎湖丸(佐世保行那覇港外にて合同の予定)を護衛、15日0900那覇発
       速力八、五節、伊平島東岸より曾津高直航、16日0700名瀬着、1500名瀬発屋久島海峡以西竹島東方
       3浬にて澎湖丸解列、17日1500鹿児島着の予定
 18.05.15:那覇海上交通保護部機密第150900番電:
       沖第八船団
       熊野丸、慶運丸、厦門丸、15日0830那覇発、0900港外にて澎湖丸佐世保行を合同せしめ
       16日名瀬、17日鹿児島着の予定
       澎湖丸は佐多岬沖より単独佐世保に回航の予定
 18.05.16:大島防機密第161450番電:
      1.沖第八船団 慶運丸、澎湖丸、0700名瀬着、1500鹿児島に向け発
      2.鹿第九船団 海順號、順源號、~州丸、南海丸、會昌丸、開城丸、0930名瀬着、1200那覇に向け発、
        17日1200着の予定
      3.綾葉丸17日2100北大東島着の予定


【沖第九船団】
 18.05.20:沖縄分遣隊機密第201505番電:
       沖第九船団
       開城丸、名瀬経由鹿児島に向け発
       20日1400、速力一〇節、21日0800名瀬着1200発、22日0800鹿児島着の予定
       護衛艦 黄河丸


【沖第一〇船団】
 18.05.25:第二新東丸機密第251100番電:
       沖第一〇船団(慶運丸、厦門丸)25日1200那覇発、26日0800名瀬着、同日1200同地発、
       27日1200鹿児島着の予定
 18.05.25:佐世保海軍通信隊沖縄分遣隊機密第251149番電:
       沖第一〇船団
       厦門丸、慶運丸、名瀬経由鹿児島に向け1200発、26日名瀬、27日1200鹿児島着の予定
       護衛艦 第二新東丸
 18.05.27:大島防機密第270836番電:
       沖第一〇船団(慶運丸、永洋丸、北嶺丸)鹿児島行(江蘇丸、泰仁丸)大阪行0500名瀬発
       28日1100鹿児島入港の予定
 18.05.28:第二新東丸機密第280930番電:
       0900沖第一〇船団山川沖着
       江龍丸、泰仁丸は湾外より分離関門経由大阪に直航せしめたり

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