日新丸の船歴

 年 月 日:船歴

11.02.26:起工 11.08.01:進水、命名:日新丸 11.09.28:竣工
11.09.--:新規登録:所有者:大洋捕鯨株式會社、           登録総噸数:16,764、登録純噸数:13,350 11.09.28:登録検査、船級:TK N.S.* f (Whaling Service and Bulk Oil Carrier)、船級番号:524 11.09.28:船長:岡元 管太郎 11.09.30:船舶検査証書交付 11.10.03:母船式鯨漁業母船使用承認証交付       承認番号:第壹號       名義:大洋捕鯨株式會社       承認期間:自昭和11年10月03日 至昭和12年05月31日       操業区域:南緯四十度以南の海面       独航附属漁船:総噸数二百噸以上のもの八隻 11.10.07:(第一次南氷洋捕鯨)神戸〜10.29フリーマントル11.03〜      〜11.14 ---- 南氷洋にて操業開始〜      〜03.17 0600 操業終了〜      〜03.27フリーマントル 11.03.--:鯨肉及事業部員230余名を「幸生丸」に移乗 11.03.29:フリーマントル〜ロッテルダム 12.--.--:鯨油揚荷 12.--.--:ロッテルダム〜ロサンゼルス 12.--.--:重油満載 12.06.14:ロサンゼルス〜07.06横須賀〜鶴見〜川崎 12.09.--:中間検査 12.09.24:母船式鯨漁業母船使用承認証交付       承認番号:第壹號       名義:大洋捕鯨株式會社       承認期間:自昭和12年09月24日 至昭和13年05月31日       操業区域:南緯四十度以南の海面       独航附属漁船:総噸数二百噸以上のもの九隻 --.--.--:船長:岡元 篤太郎 12.09.27:(第二次南氷洋捕鯨)神戸〜10.16フリーマントル10.20〜      〜11.01(S59.05-E104.03)南氷洋にて操業開始〜      〜03.17 操業終了〜      〜03.25フリーマントル 13.03.--:「第二日新丸」から事業部員全員移乗 13.03.--:フリーマントル〜04.18下関 13.07.22:中間検査 13.09.22:母船式鯨漁業母船使用承認証交付       承認番号:第壹號       名義:大洋捕鯨株式會社       承認期間:自昭和13年09月22日 至昭和14年05月31日       操業区域:南緯四十度以南の海面       独航附属漁船:総噸数二百噸以上のもの九隻 13.10.21:母船式鯨漁業母船使用承認証書換       独航附属漁船:総噸数二百噸以上のもの十隻 13.09.28:(第三次南氷洋捕鯨)大阪〜フリーマントル10.23〜      〜11.01 南氷洋にて操業開始〜      〜03.15 操業終了〜      〜フリーマントル 14.03.--:「第二日新丸」から事業部員全員移乗 14.03.--:フリーマントル〜内地 14.09.--:中間検査 14.10.10:(第四次南氷洋捕鯨)横浜〜10.20バリクパパン港外 14.10.--:燃料補給 14.10.25:バリクパパン〜      〜11.11 南氷洋にて操業開始〜      〜03.07 操業終了〜      〜バリクパパン 14.11.02:訂正登録:登録総噸数:16,738、登録純噸数:13,228 15.03.--:燃料補給 15.03.--:バリクパパン〜04.06横浜 15.09.04:横浜にて第一次第一種定期検査 15.01.11:変更登録:登録総噸数:16,801 15.10.10:(第五次南氷洋捕鯨)横浜〜10.20バリクパパン港外 15.10.--:ディーゼルオイル1,601t、ボイラーオイル11,672t搭載 15.10.--:バリクパパン〜      〜11.11 南氷洋にて操業開始〜      〜03.05 操業終了〜      〜03.25タラカン 16.03.--:「巖嶋丸」から燃料540t補給 16.03.--:タラカン〜04.09横浜
16.11.14:徴傭通知:兵備三機密第1370号 16.--.--:変更登録:登録純噸数:13,220 16.11.24:中間検査 16.11.25:徴傭:一般徴傭船(給油船)、海軍省配属 16.11.25:横須賀で授受 16.12.02:南鳥島着 16.12.--:軍需品1,304t、人員1,192名輸送 16.12.12:硫黄島着 16.12.12:硫黄島〜12.13母島12.13〜12.13父島〜12.17横須賀 16.--.--:機密横鎮命令第848号:南洋方面向け軍需品輸送 16.12.24:横須賀〜呉 16.12.29:呉〜12.30大阪〜01.04パラオ01.10〜01.14トラック 17.01.16:トラック〜01.18ポナペ01.18〜01.21イミエジ01.22〜01.23タロア01.23〜      〜01.24ウオッチェ01.26〜01.27ルオット01.29〜01.29クエゼリン01.31〜      〜02.08横須賀 17.02.--:運輸機密第220番電:軍需品搭載 17.02.12:横須賀〜02.14呉02.17〜02.18大阪02.19〜02.21東京02.24〜03.08大鳥島03.10〜      〜03.13ウオッチェ03.15〜03.16クエゼリン03.17〜03.21トラック 17.03.22:トラック〜03.26パラオ03.28〜04.04横須賀 17.04.--:運輸機密第712番電:人員及び軍需品輸送 17.04.06:横須賀〜04.08鹿ノ川 17.04.11:1330(N33.17-E135.37)和歌山県潮岬南西で米潜水艦"Trout"(SS-202)の雷撃を受け損傷 17.--.--:〜ラバウル 17.05.10:敷設艦沖島」に重油を補給 17.05.10:第四艦隊機密第435番電:       日新丸は東邦丸寶洋丸補填の為、本日ラバウル発ショートランドに回航せしめらる往路は       第二十號驅潜艇をして護衛せしめらる(第二十號掃海艇は急速ラバウルに帰投を要す)       同艦のラバウル帰港に関してはMO攻略部隊の一部兵力をして護衛せしめられ度 17.05.10:ラバウル〜05.12ショートランド 17.05.12:第六戦隊機密第168番電:      1.日新丸はショートランドに於て東邦丸、クインカロラに於て寶洋丸に補填の上ラバウルに回航      2.追風は日新丸ラバウル着迄同艦を護衛したる後主隊に合同すべし、本電日新丸に伝へ 17.05.12:第六戦隊機密第170番電:       日新丸の寶洋丸への補填地をショートランドに改む 17.05.12:0900 特設運送船東邦丸」に重油補填開始 17.05.13:0500 特設運送船「東邦丸」に重油補填終了 17.05.13:ショートランド〜05.14ラバウル05.15〜05.21トラック 17.05.--:トラック〜05.31大阪06.02〜06.03呉 17.06.05:呉〜06.15トラック06.25〜07.03佐世保07.12〜07.15横浜 17.07.17:横浜〜      〜07.19 1900(N31.---E137.--)驅逐艦「初風」が護衛を終了〜      〜07.26馬公 17.07.18:機密横須賀鎮守府命令作第108号:07.18 1100東京湾第二海堡北2浬にて朧と会合      大島西方通過馬公に向う、A点(N31-E136)にて第二日新丸と分離 17.07.26:馬公〜08.03マカッサル 17.07.27:船長:海軍嘱託 岡元 管太郎(部内限り奏任官待遇) 17.08.06:マッカサル〜08.07ポマラ08.12〜08.13マカッサル08.16〜08.21ミリ 17.08.27:ミリ〜08.29昭南09.06〜09.14基隆09.16〜09.21呉09.22〜09.24横浜 17.10.05:横浜〜10.07呉10.12〜10.13大阪10.14〜10.16横須賀 17.10.17:横須賀〜10.28トラック 17.11.01:トラック〜11.06ショートランド 17.11.08:1125 驅逐隊(第三十一、第二十四、第十(秋雲、巻雲欠)のいずれか)に燃料を補給 17.11.09:ショートランド〜11.11ラバウル11.14〜11.20トラック 17.11.20:竹島南錨地で「伊號第百七十五潜水艦」と触衝 17.11.21:トラック〜12.02ミリ 17.12.06:ミリ〜12.22横浜 17.12.25:淺野船渠にて入渠修理 18.01.20:中間検査 18.01.21:横浜〜01.21横須賀 18.01.22:横須賀〜    〜01.22 1600 洲ノ埼沖にて「第三十三號驅潜艇」が護衛開始〜      〜01.23 0030 北緯34度線付近にて荒天の為、「第三十三號驅潜艇」と分離〜      〜02.02ミリ 18.02.02:ミリ〜02.03ビクトリア02.06〜02.06ミリ 18.02.07:碇泊中、米潜水艦"Trout"(SS-202)の雷撃を受け損傷 18.02.20:ミリ〜02.24昭南 18.02.--:セレターにて修理(11.30まで) 18.03.31:水産統制令に基づき株式會社林兼商店の内地水産部門を分離、これに大洋捕鯨株式會社及      遠洋捕鯨株式會社を合併し西大洋漁業統制株式會社を設立 18.2Q :変更登録:所有者:西大洋漁業統制株式會社 18.08.23:解傭発令:兵備三機密第18号の8の37(08.31附解傭予定) 18.12.21:解傭
18.12.21:船舶運營會海軍配當船、横須賀鎮守府所管 18.12.--:原油20,500キロリットル搭載 18.12.27:昭南〜02.05下津 19.02.--:原油20,500キロリットル揚荷 19.02.11:下津〜02.11神戸 19.02.12:川崎重工業株式會社艦船工場にて戦傷箇所修理工事(02.22まで) 19.02.21:第37次海軍指定船 19.02.21:神戸〜02.24佐世保 19.02.--:大発外軍需品約3,000t、便乗者300名搭載 19.03.02:佐世保〜      〜03.09 0700 「第三十號掃海艇」と合同〜      〜03.09 1000 モタ07船団に合同〜      〜03.09高雄 19.03.--:高雄〜04.01昭南 19.04.--:軍需品揚陸、便乗者下船、重油2,000キロリットル搭載、便乗者250名乗船 19.04.19:(シサ17船団)昭南〜04.22聖雀 19.04.22:聖雀にて空爆を受け損傷 19.04.--:重油360t揚陸、便乗者41名乗船 19.04.--:聖雀〜   〜05.01 0825 「第三十八號哨戒艇」が合同、護衛開始〜      〜05.02ミリ 19.05.04:(ミ02船団)ミリ〜      〜05.04 2100 イムルアン湾に仮泊、「第三十八號哨戒艇」は湾口を移動哨戒〜      〜05.05 0530 出港、「第三十八號哨戒艇」が護衛を開始〜      〜05.06 0801(N07.19.5-E116.52.5)被雷、沈没
19.05.06:沈没 --.--.--:解傭
喪失場所:N07.19-E116.52 バラバック島メルビル岬南南西75km附近 喪失原因:潜水艦Crevalle(SS-291)の雷撃

同型船

 第二日新丸

兵装

 要調査。

写真資料

 雑誌「海運」日本海運集会所出版部 昭和11年9月号、 昭和11年10月号、 昭和12年6月号附録
 雑誌「海と空」臨時増刊「日本船舶画報」S12.06 海と空社 (P.100)
 雑誌「船の科学」(船舶技術協会) 1980年5月号「日本商船隊の懐古 No.11」山田早苗
 「海洋發展史」田川大吉郎監修海洋協會発行 S12.08
 「船舶百年史前篇」有明書房 S32.09 上野喜一郎(P.189)
 「川崎重工業株式会社社史」 S34.10 川崎重工業株式会社(P.266,714)
 「大洋漁業八十年史」 S35.12 大洋漁業株式会社(P.264)
 「機械學會誌」第39巻第235號 機械學會
 「漁船機關」第13巻第147号 漁船機關士協會

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