旭櫻の船歴

 年 月 日:船歴

--.--.--:起工 06.10.--:進水、命名:旭櫻 --.--.--:竣工
06.12.--:新規登録 15.10.16:検査 18.10.15:借用発令 18.11.12:官房機密第5702号:借用及徴傭船を特設驅潜艇として艤装の件訓令       横須賀、呉及佐世保海軍工廠をして首題の件左記に依り施行せしむべし        記      1.船名        別紙の通        但し爾後変更の場合は海軍省兵備局長をして直接関係鎮守府参謀長宛通知せしむ      2.工事要領        特設驅潜艇としての任務に適する如く船体機関を整備するの外左の標準に依り兵器を装備する        ものとす        但し兵器準備著しく遅るるものは配属地の海軍工作部に委託することを得        尚詳細に関し要すれば海軍艦政本部長をして直接横須賀、呉及佐世保海軍工廠長に通牒せしむ       (イ)砲煩兵器          総噸数 五〇〇噸以上のもの           短五糎砲         1基( 20発)           九三式十三粍単装機銃六型 1基(300発)          同   一〇〇噸以上のもの           九三式十三粍単装機銃六型 1基(300発)          同   一〇〇噸未満のもの           九二式七粍七単装機銃   1基(700発)       (ロ)音響兵器          仮称軽便探信儀       差当り五隻に付一組の標準に依り          仮称簡易水中聴音機   } 適当なる船に装備するものとす        (ハ)爆雷兵器          九五式爆雷完備       12個 但し船型に応じ適宜増減することを得          投下軌道(三箇載)     2條       (二)光学兵器          八糎双眼望遠鏡       適当なる船30隻に各1組          七倍稜鏡双眼鏡       3個       (ホ)電気兵器          信号燈         } 所要数          照明燈      3.所要兵器        横須賀、呉及佐世保海軍軍需部在庫兵器を供給し其の船名、品名、数量等詳細を        海軍艦政本部長に通知するものとす      4.試験        重心試験並に適宜船体機関及装備兵器の作動確認試験を実施するの外砲一門に付一発        機銃一挺に付十発の発射試験を施行するものとす      5.完成期        入港後成るべく速に      6.費目       (省略)     (別紙抜粋)       整備担当佐世保       船名:旭櫻、噸数:七〇 18.12.16:機密佐世保鎮守府命令第455号:       佐世保海軍艦船部長は左に依り海軍省借用船舶の授受を行うべし(抜粋)       船名  船舶番號 総噸数 授受期日         記事       旭櫻  36963   70   授受主任をして通知せしむ 特設驅潜艇として整備予定
18.12.23:佐世保にて授受 19.02.01:入籍:内令第282号:特設驅潜艇、佐世保鎮守府所管 19.02.01:内令第284号:第二十三特別根據地隊所属 19.02.01:戦時編制:聯合艦隊南西方面艦隊第二南遣艦隊第二十三特別根據地隊 19.02.02:大海参第一部機密第020848番電:       2月1日附配属せられたる特設驅潜艇中、左の二隻の任務行動に関し左の通定めらる      1.旭櫻丸(佐鎮所管第二三特別根據地隊配属)約1ヶ月間佐鎮の指揮を受け石炭輸送に協力の後、        各所定の如く行動      2.海雲丸(呉鎮所管第六艦隊配属)当分の間クエゼリン基地用曳船として使用す 19.06.--:軍隊区分:直卒部隊 19.07.04:マニラ〜07.09タラカン07.10〜07.17バリックパパン07.19〜      〜07.20コタバル07.26〜07.29マカッサル 19.07.--:船体修理 19.08.07:マカッサル〜船団護衛〜08.11マカッサル 19.08.13:マカッサル〜08.17スターリング湾 19.08.17:(船団護衛)スターリング湾〜08.20ポマラ 19.08.23:(船団護衛)ポマラ〜08.27マカッサル 19.08.29:(船団護衛)マカッサル〜09.01ケンダリー 19.09.09:(船団護衛)ケンダリー〜09.13マカッサル 19.09.13:(船団護衛)マカッサル〜09.16コタバル 19.09.16:(船団護衛)コタバル〜09.18マカッサル 19.09.19:(船団護衛)マカッサル〜09.21ポマラ 19.09.23:(船団護衛)ポマラ〜09.25マカッサル 19.10.03:マカッサル〜10.04マサロカ10.05〜10.06マカッサル 19.10.08:(船舶護衛)マカッサル〜10.11メラ崎 19.10.11:メラ崎〜10.11ラウト海峡南端10.14〜10.15マカッサル 19.10.28:(「金鈴丸」護衛)マカッサル〜カポポサン〜護衛終了〜10.30コタバル 19.10.28:第三警備部隊信令第96号:「金鈴丸」護衛後「星斗丸」便乗者をマカッサルに輸送 19.10.30:コタバル〜マカッサル 19.11.--:軍隊区分:主隊 19.11.01:マカッサル〜対潜掃蕩〜遭難者救助〜船団護衛〜11.09マカッサル 19.11.12:(船団護衛)マカッサル〜11.14チョロ水道西口〜11.14ボンタイン11.15〜      〜11.15チョロ水道西口11.16〜11.18マカッサル 19.11.22:第三警備部隊信令第108号:「江ノ島丸」護衛 19.11.23:(「江ノ島丸」護衛)マカッサル〜11.25パムカン湾11.25〜対潜掃蕩〜11.25マカッサル 19.11.28:(船団護衛)マカッサル〜11.29ラウト海峡南端 20.02.05:戦時編制:聯合艦隊第十方面艦隊第一南遣艦隊第二十三特別根據地隊 20.08.15:マカッサル
20.08.15:残存 22.05.03:除籍:復二第327号 20.12.31:返却

同型船

 なし。

兵装

 要調査。

写真資料

 「昭和八年版漁船建造必携」 S08.01 モーターシップ雑誌社(P.43)
 「昭和十一年版漁船建造必携」 S10.02 モーターシップ雑誌社(P.76)

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