ＭＯ（ポートモレスビー：Port Moresby）攻略作戦を担当した部隊で第六戦隊司令五藤少将を指揮官とした。敵機動部隊の出現に依り珊瑚海海戦が発生しＭＯ主隊の航空母艦「祥鳳」が撃沈され、ＭＯ機動部隊の航空母艦「翔鶴」も大損害を被ったことに依り作戦は延期とされ、ＭＯ攻略作戦は失敗に終わった。
17.04.23：機密南洋部隊命令作第13号：ＭＯ攻略部隊
17.04.28：機密ＭＯ攻略部隊命令作第１号：（艦船のみ抜粋）
【第六兵力部署（甲）】
ＭＯ主隊 第六戦隊 （靑葉、加古、衣笠、古鷹）
祥鳳
第七驅逐隊 （漣）
ＲＸＢ攻略部隊： 第十九戦隊 （沖島）
第二十三驅逐隊（菊月、夕月）
*第十四掃海隊 （玉丸、羽衣丸、第二號能代丸）
第五十六驅潜隊（第八玉丸、第三利丸）
*第一號掃海特務艇、*第二號掃海特務艇
*吾妻山丸、高榮丸
ＲＺＰ攻略部隊： 第六水雷戦隊 （夕張、
第二十九驅逐隊（追風、朝凪）
第三十驅逐隊 （睦月、彌生、望月）
第二十三驅逐隊（卯月））
津輕
第二十號掃海艇
第二文丸、第三關丸
五洋丸
秋葉山丸、彰化丸、長和丸
雄島
掩護部隊： 第十八戦隊 （天龍、龍田）
神川丸
勝泳丸
第五砲艦隊 （日海丸、京城丸）
奇襲隊： 第二十一潜水隊（呂34、呂35）
補給隊： 石廊、寶洋丸
同行： （最上川丸）
【第六兵力部署（乙）】
ＭＯ主隊 第六戦隊 （靑葉、加古、衣笠、古鷹）
祥鳳
第七驅逐隊 （漣）
ＲＺＰ攻略部隊： 第六水雷戦隊 （夕張）
第二十號掃海艇
第三十驅逐隊 （睦月、彌生、望月）
津軽
第二十九驅逐隊（追風、朝凪）
第二文丸、第三關丸
陸軍徴傭船６隻
五洋丸、吾妻山丸
秋葉山丸、彰化丸、長和丸
（最上川丸、京城丸）
雄島
掩護部隊： 第十八戦隊 （天龍、龍田）
神川丸
高榮丸
第五砲艦隊 （日海丸、京城丸）
第十四掃海隊 （羽衣丸、第二號能代丸）
奇襲隊： 第二十一潜水隊（呂34、呂35）
補給隊： 石廊、寶洋丸
17.05.12：南洋部隊電令作第185号：第七兵力部署発令
17.04.26：ＭＯ攻略部隊電令作第１号：第六戦隊機密第100番電： 寶洋丸は27日トラック入港後直に第二日新丸に横付け一号重油500噸、缶用重油を満載すべし 17.04.27：ＭＯ攻略部隊電令作第２号：第六戦隊機密第101番電： 南洋部隊電令作第167号の外第八通信隊機密第996番電の通兵力部署を改む 但し同電中各部隊の行動は指揮官措定とす 17.04.28：ＭＯ攻略部隊電令作第３号：第六戦隊機密第102番電： １．呂34潜行動に関しＺ点をベリンクス灯台の200度10浬に改む、潜水艦の針路を200度10浬に 改む、潜水艦の針路を200度６節とす、会合時の規約信号はＲＺＰ攻略部隊指揮官所定とす ２．奇襲隊哨区を徹しラバウルに帰投時味方機動部隊及び第八潜水戦隊との錯綜防止の為 通過地点予定時刻報告（通報）すべし ３．攻略部隊攻略時牽制陽動は攻略部隊ＲＺＰ兵力にて行い情況に依りＭＯ主隊又は 第十八戦隊を加うことに改む 17.04.30：ＭＯ攻略部隊電令作第４号：第六戦隊機密第104番電： １．掩護部隊指揮官は飛行機を以て石廊をラバウルよりクインカロラ迄護衛すべし ２．クインカロラに於る石廊の錨地をヤパル島西端の320度1,500mとす 17.05.03：ＭＯ攻略部隊電令作第６号：第六戦隊機密第109番電： ４日早朝掩護部隊指揮官は聖川丸三座水偵の一部を衣笠、古鷹は各水偵一機をラバウルに派遣 第八根據地隊司令官の指揮を受け元山航空部隊機密第92番電ぼ潜水艦掃蕩に当たらしむべし 衣笠機、古鷹機は1600迄にクインカロラへ聖川丸機は５日以後掩護部隊へ復帰すべし 往返共セントジョージ海峡の対潜掃蕩を行うものとす 17.05.04：ＭＯ攻略部隊電令作第７号：第六戦隊機密第111番電： １．ＭＯ主隊は急速ツラギ南方に進出、敵機動部隊を撃滅せんとす ２．第六戦隊第二小隊は直に出動主隊に合同せよ、我正午の位置ショートランドの24度60浬 針路130度速力20節 ３．寶洋丸はショートランドに急行燃料補給の上主隊に合同すべし 17.05.04：ＭＯ攻略部隊電令作第８号：第六戦隊機密第114番電： １．聖川丸二座水偵は明日正午迄ギルバート攻略部隊を掩護すべし ２．掩護部隊はデボイネ進出を６日午後に改む、京城丸はショートランドに向え ３．ＭＯ主隊は５日0000Ｘ点（９度25分158度15分）に達し第六戦隊第二小隊を合同ＲＸＢ方面の 所在部隊の掩護に任ず ４．自余の部隊は予定通作戦すべし 17.05.06：ＭＯ攻略部隊電令作第９号：第六戦隊機密第124番電： １．ＲＺＰ攻略部隊は７日1600頃ジョマードを出撃行動すべし ２．ＭＯ主隊は６日1400Ｐ点（９度30分145度15分）爾後針路245度に転じ日没前攻略部隊と会合の 予定、７日午後第六戦隊はジョマードを南下、攻略部隊の前程に進出す 祥鳳はデボイネ入港補給８日0400出港主隊と合同爾後予定の通作戦す ３．７日午後の対空警戒は掩護部隊主務とす ４．寶洋丸は祥鳳入港迄に補給準備を完成し早朝までに補給量約1,200瓩 17.05.06：ＭＯ攻略部隊電令作第10号：第六戦隊機密第125番電： ＲＺＰ攻略部隊指揮官は南洋部隊電令作第172号の通作戦すべし 17.05.06：ＭＯ攻略部隊電令作第11号：第六戦隊機密第129番電： ７日天明後左に依り敵機動部隊を捜索すべし １．第六戦隊四機ロッセル島東端基点90度より30度迄150浬圏内装況に依りデボイネに帰投すべし ２．デボイネ基点160度より230度250浬圏 17.05.09：ＭＯ攻略部隊電令作第12号：第六戦隊機密第157番電： １．神川丸艦長はデボイネ基地を確保９日同艦及び聖川丸水偵を以て７日に準じ索敵を実施すべし （第六戦隊飛行機分貴艦区域を含む） ２．青葉一号機９日午前成るべく速にショートランドに移動すべし ３．ＭＯ主隊（第六戦隊第一小隊、第六水雷戦隊（一部欠）及漣）は本職之を率い補給終了次第 南下、機動部隊の作戦に応ずる如く行動す、但し漣は現任務終了後主隊に合同すべし 石廊、寶洋丸はショートランドに於て待機すべし 爾余の部隊は第十八戦隊司令官之を指揮し現任務を続行すべし 17.05.10：ＭＯ攻略部隊電令作第13号：第六戦隊機密第162番電： 南洋部隊電令作第179号に依り左の通作戦す １．ＭＯ主隊（第六戦隊第一小隊、夕張）は11日午前ルイサイド諸島方面不時着機の飛行捜索を 行い12日早朝ショートランドに入泊補給待機但し第三十驅逐隊、追風はショートランドに 待機すべし ２．掩護部隊指揮官は11日午前水偵の一部を以てウッドラーク島方面味方不時着機の捜索を行い たる後第十八戦隊、神川丸はショートランドに集合すべし、爾余の部隊は指揮官所定 ３．第六水雷戦隊司令官は驅逐艦一隻をして掩護部隊指揮官の指揮下に入り右作戦を援助せしむべし ４．第二十一潜水隊補給隊は現作戦行動を続行すべし 17.05.11：ＭＯ攻略部隊電令作第14号：第六戦隊機密第165番電： １．第六戦隊第二小隊はショートランドに於てＭＯ主隊に合同すべし ２．第十八戦隊司令官は第十八戦隊（龍田欠）、加古、第三十驅逐隊第一小隊、雄島を指揮し 沖島救難作業に従事すべし ３．青葉、夕張は12日中にショートランド着の予定
17.04.27：ＭＯ信令第141号： 明28日左に依り重油補給を行うべし １．0600より第十八戦隊、第六水雷戦隊（第二十三驅逐隊、第二十九驅逐隊欠）の順に 東邦丸の両舷に横付補給 ２．右終了次第東邦丸は第六戦隊第二小隊に横付、補給順序監督官所定 ３．第六戦隊第一小隊は第四軍需部重油船に依り各艦100噸宛 17.04.28：ＭＯ信令第142号： 掩護部隊指揮官はＲＸＥに於ける補給終了後寶洋丸をデボイネ迄護衛すべし ＲＸＥ以後同艦を区処することに改む 17.04.29：ＭＯ信令第143号： １．ＭＯ主隊の軍隊区分、隊番号左の通定む 一番隊 第六戦隊（直率） 二番隊 祥鳳、漣（指揮官 祥鳳艦長） ２．各部隊の指呼信号を夫々左の通り定む ＭＯ攻略部隊 艦ＴＭ ＭＯ主隊 艦ＣＭ ＲＺＰ攻略部隊 艦Ｔ 掩護部隊 艦Ｎ 17.04.29：ＭＯ攻略部隊信令第144号： １．ＭＯ主隊は明30日0700以後隊番号順に出港、南水道を出撃 ２．南水道出撃後、第二警戒航行序列別法、針路165度速力20節 ３．祥鳳は其の飛行機隊を以て0800以後南水道外方30浬圏内当隊前方の対潜警戒を行ないたる後 飛行機を使用し予定の警戒航行序列に任ずべし ４．0700以後16節30分間待機南水道出撃時より20節即時28節一時間待機 ５．対潜飛行警戒第六配備（第六戦隊、担任発進特令） ６．第六水雷戦隊出撃時以後魚雷第二状態、爆雷第一状態 17.04.29：ＭＯ攻略部隊信令第146号： ＲＺＰ攻略部隊指揮官は驅逐艦一隻をして第四艦隊信令第191号に依る鹿島警戒に当らしむべし 17.05.08：ＭＯ攻略部隊信令第158号： １．第六戦隊第一小隊、第六水雷戦隊（第二十三驅逐隊、夕凪欠）、漣を主隊とし漣は合同後 第六水雷戦隊の指揮下に入る ２．軍隊区分 一番隊：第六戦隊第一小隊 直率 二番隊：爾余の隊（艦） 第六水雷戦隊司令官 17.05.08：ＭＯ攻略部隊信令第159号： 第六戦隊第一小隊、夕張は機動部隊と分離し今よりショートランドに向う 17.05.11：ＭＯ攻略部隊信令第160号： ＭＯ攻略部隊は左に依り作戦す １．夕張はショートランドに先行、12日0700迄に東邦丸より補給の上神川丸を率いブーゲンビル 水道北方海面に機宜行動、夕刻キエタに入泊すべし ２．第六水雷戦隊司令官は時雨を区処し適宜日新丸より補給の上、東邦丸を護衛、機動部隊に 復帰せしむべし ３．第六戦隊第一小隊は12日早朝ブーゲンビル水道通過、同方面を機宜行動、夕刻キエタに入泊す ４．第六水雷戦隊司令官は追風をして12日以後ショートランド発日新丸をクインカロラに護衛 寶洋丸に油移載後、ラバウルに護衛せしむべし、此の際神川丸便乗の第五航空戦隊不時着機 搭乗員をラバウルに輸送せしめ追風はラバウルに於て所要の応急修理を行う、爾後指揮官所定 とす（以上特に電報せず） 夕張はショートランドにて信号処理すべし 夕張は神川丸、日新丸、東邦丸、時雨、第二十號掃海艇に合同後伝へ 17.05.11：ＭＯ攻略部隊信令第161号： １．加古は沖島の遭難者現場に急行救難隊指揮官（第十八戦隊司令官）の命を受け救難作業に従事 すべし ２．夕張の先行を取止む 17.05.12：信令第163号： １．夕張はＲＸＡに先行港内状況を調査報告すべし ２．第六戦隊は1500泊地着の予定 ３．青葉は水偵一機を1300ＲＸＡ上空に派遣夕張に協力せしむ
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