球磨丸の船歴

 年 月 日:船歴

18.08.23:解傭発令:兵備三機密第18号の8の37(08.31附解傭予定) 18.--.--:解傭
--.--.--:徴傭:船舶運營會海軍配當船、舞鶴鎮守府所管 18.12.08:兵備三機密第422号:海軍配當船一覧表掲載 19.02.20:兵備三機密第216号:海軍配當船一覧表掲載

本船について

本船は日本郵船の「飛鳥丸」なのか東洋海運の「球磨川丸」なのか素性がわかりません。兵備三機密第422号、兵備三機密第216号では「球磨川丸」と「川」がついていたりもします。「球磨川丸」については特設運送船(雑用船)の頁を参考にしていただけますので、海軍配當船の諸元にはとりあえず「飛鳥丸」のデータを入れてあります。どちらかといえば東洋海運の「球磨川丸」の可能性の方が高いと思いますが、それぞれについて根拠と疑問点を列挙します。

飛鳥丸:船舶番号30494、総噸数:7,523、船主:日本郵船株式會社

    【根拠】
  1. 兵備三機密第18号の8の37、兵備三機密第216号で船主が「日本郵船」である。
  2. 兵備三機密第18号の8の37、兵備三機密第216号で船舶番号が「30494」である。
  3. 兵備三機密第18号の8の37、兵備三機密第422号、兵備三機密第216号で総噸数が「7,523」である。
    【疑問点】
  1. 船名録その他に改名の記載が見つからない。
  2. 日本郵船戦時船史によると「飛鳥丸」は昭和16年12月23日より戦没した昭和19年1月10日まで陸軍に期間傭船されている。
  3. 油槽船でない。
  4. 昭和19年02月20日の一覧表に掲載されている。

球磨川丸:船舶番号38753、総噸数:7,510、船主:東洋海運株式會社

    【根拠】
  1. 兵備三機密第422号、兵備三機密第216号で船名が一致している。
  2. 海軍徴傭船(特設運送船)である。
  3. 応急油槽船である。
    【疑問点】
  1. 兵備三機密第18号の8の37、兵備三機密第216号で船主が「日本郵船」である。
  2. 兵備三機密第18号の8の37、兵備三機密第216号で船舶番号が「30494」である。
  3. 兵備三機密第18号の8の37、兵備三機密第422号、兵備三機密第216号で総噸数が「7,523」である。
  4. 昭和20年1月12日に戦没するまで特設運送船である。
  5. 昭和19年06月21日や昭和19年12月11日の一覧表に掲載されていない。

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